Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2008年02月24日(日) |
関野直樹のピアノ・リサイタル ベートーベンとリストのピアノソナタ |
前日の夜からの暴風、地上を走る電車は徐行か運休、練馬区は砂が飛んで風が黄色いのだった。
関野直樹のピアノ・リサイタルを聴きに東京文化会館小ホール。 上野駅公園改札を出るとコンサート会場になっているし、上野公園を見ながら100えんドリップコーヒーで一服するのもだいすき。
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 へ短調「熱情」 作品57 L.v.Beethoven : Klaviersonate f-moll op.57 "Appassionata" ・リスト:ピアノソナタ ロ短調 F.Liszt: Klaviersonate h-moll S.178/R.21
こ、これは破格な演奏。パンフレットの謳う“情念のソナタ”とはうなずける。 賛否が分かれるんだろうけど、おれは思いっきり買いです。耽溺していると形容してもいい楽曲に対する想い、かなり伝わってきました。 このピアニストが持っている資質はECM的なリリシズムとの親和性が高いものだけど、彼の目指しているものはどこか暖色系なイメージ。 デフォルメされたスピードとの落差による快感と、今後どう付き合って前に進んでゆくのか、また聴きたいピアニストだ。 ジャズや即興に進みたくなったりはしないのだろうか。ハンガリー在住という環境はそうはさせないか。・・・そうか、リストの研究家でもあるのですね・・・。ハンガリー出身というとフェレンク・ネメスがいるぞ・・・。
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