Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2007年10月18日(木) |
シフのシューマン・コンサート |
ここ数年はメグミルクとネスレコーヒーが定番。
アリス・コルトレーンの夫の死後に精神世界を継承するようにのめり込んで作成したモナスティック・トリオ、とか クメールの宮廷音楽、とか ロクリアン正岡作品集、とか、聴いていました。 ペルトのクレドが収録されているという理由で聴いたエレーヌ・グリモーのグラモフォン盤も。 このピアニズムを受信する感受性をおれは持っていなかった、というか、思いっきりハイな気分でてんぱっていたらもしかしたらこのピアニズムに感応できるかもしれないけれど、なんかため息がでてしまいます。 ブラッド・メルドーのサントラ作品『僕の妻はシャルロット・ゲンズブール』(2001)、ポールの「シンガロング・ジャンク」なんて期待値高めの選曲も想定内に収まったゆるゆる感でいまひとつ元気になれませんでした。 三善晃の信奉者をミヨシストというらしいのですが、友だちがこのミヨシストは美人だと>■、でもこのジャケCDって、おれのジャケ音盤鑑定名人としての立場からすると、買えないなあ、どう?どうなの。
そんな中で、そんな中だからこそ、かな。 シフのシューマン・コンサート。これはほんとにすばらしい!そっかー、アイヒャーの視ている音楽はこういうところにあるんだな、と、思いました。シフという評価の定まった大御所でも、新しいレーベルでプロデューサーとこころをあわせて制作するとこれだけ新鮮で生きているピアノを弾けるんだという、そんなところでしょうか。 2枚組の冒頭に持ってきたシューマンの「フモレスケ」!これはもう大音量再生指定です。
というわけで高橋悠治とアンドラーシュ・シフを聴く夜長ということにしました。
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