Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2007年10月17日(水) |
マシュー・シップ・トリオの『ピアノ・ヴォルテックス』 |
マシュー・シップの『ピアノ・ヴォルテックス』、サースティ・イヤー・レーベルのブルー・シリーズの新譜だ。 この2ヶ月、聴いてきたのだけど。 マシュー・シップが『Nu Bop』以降に、ピアノ・ソロ、ピアノ・トリオに回帰する意味がよくわからない。「まいどお騒がせいたしやす」と新たに名刺を切っているのでもいいけどさ。指遣いは、迷っているよな・・・。どうしたいんだ、あんた。手当たり次第な気持ちもわからぬでもない夜長のピアノトリオかな。同じ仕様でライブ盤にすればよかったと思う。聴衆のオーラがひゅうと音楽に生気を与えると思うのです。
本作、ディスク・ユニオンから国内盤になっていて、解説の前泊正人さんがマシュー・シップとジョーモリスのハットロジー『Thesis』(1997)に言及していて、たしかにこのデュオはすばらしいものだった。
ブルーシリーズが果たした新しい態度について考えてみると、ふと、マシュー・シップとギレルモ・E・ブラウン(タイコ)は仲たがいでもしたのだろうか?このふたりがキーになるだろうと読んでいたわたしとしては、どうも次なる一手が見えてこないので、心配になったりするのだ。マシュー・シップにピアニストとしては、わたし、何も望んでないです。わかりますよね。
ジョー・モリスにしても、ウィット・ディッキーにしても、彼らの演奏歴からして、お付き合い、で、弾いていてはいけないと思いますねん。
でもまあ、ジャズのマーケットにおけるカタログ的な戦略ではあるのでしょうね。
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