Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2007年10月08日(月) |
アファナシエフのベートーベン |
小学生んとき、クラシック名曲を毎月届けられる教材みたいなもんがあって、母親に聴かされたおかげで、 運命の第4楽章を丸暗記して下校時に、ピアノ習ってる友だちと「だだだー、だだだだだー」と歌って帰ってきたおれです。 でもおれ、ベートーベン嫌いだし。 シューベルトやブラームスを弾くアファナシエフ。は、好き。テンポとタッチがグールド以来に天才的。 いつだかは展覧会の絵というだけでだめだったなー。
で、アファナシエフのベートーベンピアノ協奏曲3番と5番「エンペラー」。本人のやりたい狙いはよくわかるし、ずっと聴き続けられる魅力にあふれた作品ではある。そもそもクラシック聴きではないおれだけど、アファナシエフのこの演奏にはどの瞬間にも速度やタッチの落差によるメッセージがあるので、オーケストラがどう対応するかが成否を分けると思うんだけど、この場合指揮者なんだろうな、アファナシエフに合わせているだけでコミュニケーションとってないだろ、冒険してないだろ。いやー、でもアファナシエフのピアノはいいねー、本人がいちばんうれしそうだよ。
皇帝を聴くと、1学年上の6年生が生徒会長に立候補して立会演説会で演説がおわった後の得意げな表情を思い出すんだなー。だいたいどこでも小学生のときに生徒会長だったやつって、さえない人生を送っていたりする。そじゃね?そいえばさ、高校のときの生徒会長がおれのアパートまでやってきて創価学会の勧誘をするから「わかった、話はきいてやるから、マージャンしね?」とふた晩囲んだら8千円くらい負けただけで来なくなってしまったし。実直なだけで下手なんだよな。身を落とした生徒会長だったなあ。アファナシエフ、いかにも純チャン三色めいた捨て牌しときながらドラの四ピン単騎ツモのみ、みたいなトリッキーな麻雀打ちそうだよな。「人生においてロマンチシズムは重要なんだ」とか言いながら。
アファナシエフ、ピアノ・ソロを弾いてみ?
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