Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2007年08月23日(木)

ランボルギーニ自転車の後輪がパンクしているようなので、保証書をさがして車の中をかたづけていたら、地図にはさまって、去年きよちゃんが描いたとおぼしき日本地図のような世界地図、手書き、A4版、が、見つかった。

これが、あまりにも面白くて、炎天下に駐車場でひとりでつい笑ってしまう。

熱中症でおかしくなったか、と、近所のおばさんに思われたか。

熱中しやすく醒めにくい(!)、という、好きなCDのためにはメシ代けずる、デートはドタキャン(ほんとう)、深夜に独りで音楽聴き過ぎて止まらなくなって翌日有給休暇を使って仮病で会社に電話する、音楽好きのタイプとしては破産宣告率のもっとも高い、そういう、熱中症かもしれん。

トガシが死んだ。オンナにアシをササレて車椅子になったドラマー。おとこのこがダンディズムをつらぬく覚悟はとてつもない。

わたしが即興を感じはじめた頃、コントラバス奏者のジョエル・レアンドルとのデュオを埼玉ホールエッグファームで聴いた。あまりにも反応しない、という対峙で、演出する「あちら側」、と、聴いた。神社の闇、だ。生命体がゆらぐだけの存在に置いてけぼりをくらう。楽しいかどうかは、わたしゃ知らん。レアンドル、また演りたいと思った?

ポール・ブレイとのデュオ盤『エコー』が制作された。わたしはこの盤についてミュゼに書いたけど(手許にないんで誰かコピーください)、あの、ポール・ブレイが剥がされて冷たく炎上してしまっていた。あれだけブレイのピアニズムが裸にされてしまったレコーディングはないのではないのだろうか。

トガシというと。ジム・ブラックにインタビューして、「あなたにトガシを感じる」と言うも言ったりなセリフをはいたひとがいたのを思い出す。さすがに40すぎてからおまえのみみくさってると申し向ける機会をもたないようにしているけれども。

スピリチュアルネイチャーはすばらしい作品だった。ような気がする。音楽が時を越えるというのはたいへんなことだ。

後戻りできない今の悦びの耳。

トガシ、ピーコック、佐藤允彦というトリオを芝の増上寺で聴いた23さいのとき。あの時の録音は聴きたい。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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