Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2007年07月28日(土) |
前言撤回、トーンは駄作 |
いやいや。おれのしたことが。
デヴィット・トーンのECM新譜『プレゼンツ』を含めた3枚を26日のこの日記で、あんだけちょうしこいて書いておいてなんだ、が。 ほんと、もうしわけない。 このECM新譜については、まだ一部を聴いた段階で、 ECMファンやアヴァンギャルドジャズ好きからのクチコミ、それから決定的だったのは8割以上の打率をほこる音楽ライターのふたり、 ミュージックマガジンのマーク・ラパポートじゃずじゃの記述、と、ライナー佐藤英輔の熱の入った記述、を、先行して耳目にしてしまっていたため、に、 いっときでもはやく小谷美紗子とハルカリとくるりの3新譜を続けてかけて若い友人とドライブをしたいと(あさがたのすき屋のうなぎゅう、おいしかったー)、見切り日記記述をしてしまった。 許せ。 トーンの新譜、これはゴミだ。 これのどこが新しいのか。6曲目はちょっと楽しいかなと思わせるけど、ね。1曲目の意表をつくハモンドオルガンにも期待したんだけどな。 明白に、音の思考枠組みが古いことが致命的、で、演奏自体も彼らにしては疑問、さらに、録音のいかさまさ、音を成り立たせている哲学とか理念といったもの、ティム・バーンの本拠地スクリューガンの音像の必然、との差異。 あのさ、バーンに言いたい。ステファン・ウインターと何があったか知らんけどさ、ウインターウインターのところで仕事したほうがいいよ。 でも、トーンは基本的にカラーリングにはいいけど音楽をトータライズする力量は無い(これまであったためしがない)ので、刺身のつまには使えるけど主食にはぜったいならない食材のようなもんでさ、このバンドで録らせてくれとバーンがウインターにお願いしても、ウインターは出してくれない。彼にはビジネスと美学の矜持がある。
(参考採点表) トーンの新譜=★☆ ポールブレイの新譜=★★★★ モチアントリオ2000=★★★★★ ユニバーサルシンコペーション=★★★☆ ONJOアウトトゥーランチ=★ ドルフィーのアウトトゥランチ=★★★★★
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