Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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12月4日19時00分。満月が雲の葬列に呑み込まれて3分。
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延滞金のほうが未納額よりも多くなった平成13年度の住民税や、延滞している家賃、時間外労働の削減計画の余波をもろに受ける勤務環境、背骨腰骨に起因する神経痛によるリハビリ開始、左奥歯の歯医者。何枚CDを売っても追いつかないではないか。宝くじも買えないではないか。それでも音楽が、こう、聴こえて。息子よ、梁石日(ヤン・ソギル)の『血と骨』は読んだのか。愛だなんてやれば気がすむものだ。
ギルドのDVDみて、おかあちゃんが泣いていただろ。気丈にほおの涙をぬぐう右手の仕草を見たとき、おれはこのひとをたしかに世界でいちばん愛していたと思っただよ。おまえたちが生まれて、おれはいま死んでいいくらい幸福だと思って深夜に甲州街道の調布から府中にかけて140キロくらいまで加速した夜があっただよ。だから、どう、という話ではない。武蔵境のサミットに置いてけぼりにして車を発車させたときのわがままな2さいのおまえの泣き出す可愛さが夜道を照らす。
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摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみったしんぎょう) 2分53秒 の入ったCD『四国八十八ヶ所霊場御詠歌(上下巻)』を図書館から借りる。新宿区中央図書館、えらいぞ! ほとんど民謡の節回しもある。なんだか、ありがたし。開けてゆく、開けてゆく。
むすめに買ってやったお米はまたしても北海道産「きらら397」でした。あと、3枚たべれば1日分の鉄分が摂れるウエハース40枚を3袋。
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ミュージサーカス■に、三善晃を聴けるコンサート案内がアップされています。 Jazz Tokyoの「2006年今年の1枚」に寄稿を終えましたが、そこで触れた現代ジャズの重要な一側面であるトーンの歓びについて、は、この三善晃の創造こそが最高峰ではないか、と、思っています。 ジョー・マネリ〜微分音〜ビザンチン教会音楽〜お経と、決して軌を一にすることはないにしても、表裏併走する視線のありか。
「ただくん、モーリス・ラヴェルの音楽の素晴らしさは、病床にあった三善晃が楽譜を見て音楽を想っただけで快復したというくらい素晴らしいものなのです。わたしは、日本モーリス・ラヴェル協会を作るのが夢なのです。」 「三善晃って?雨にー濡れながらーたたずむひとがいるー、ですか?」 「それは三善英二ですね。では、今日はラヴェルの弦楽四重奏曲を聴きましょう。」 「はーい。」 かつてのECMファンクラブでのやりとり。
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