Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2006年07月07日(金) |
ミスチルの新曲「箒星(ほうきぼし)」レビュー |
7月5日発売、ミスチルの新曲「箒星(ほうきぼし)」。
いい曲だー。仕事をしていても、どのシーンでもこのBGMのおかげで、元気な気持ちになれるんだよー。
「でもねぼくらは未来の担い手 ひとのかたちしたひかり」
ひとのかたちをしたひかり、・・・シンプルかつ本質な。これは哲学的にも科学的にも正しかったりするのでは・・・。
でもね・・・。 さえないメガネくんとメガネさん、清掃作業員とレジバイト、推定時給880円。 都内ではアパートを借りて共働きをしても子どもを育てるのはなかなかたいへんだと思う。家賃2DKを8まんとして、子どもを保育園に預けるの5・6まんかかるよ。軽自動車と車両保険、駐車場代、カソリン代、出せるのかな。シフトによる収入減リスク高いし。有給休暇は事実上使えない勤務先だし。しかも二人とも転職する気もできる可能性もないし。
そういう若いふたりに。
PVでは複数の主人公たちがシンクロして踊るんだが。悩んだり、希望を持ったり、足を組んだり。それはいわば、檻に囲われた動物たちが調教の果てにプログラムされた痛々しい踊りに見える。
ぼくらは希望を持ったり、ひとを愛したり、音楽を聴いたり、失望したり、地下鉄に乗ったり、怒りを表明したり、エンピツ日記を書くことまで、環境設定の動線に従ってプログラムされている。わかりきったことだけど。疑問を持つことだけが希望だ。
いわば、その希望に浮遊できるのか、を問う楽曲なのである。
ミスチルの高度な仕事だと言わざるをえない。
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