Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2006年06月10日(土) |
the sea / ketil bjornstad (ecm1545) |
断続的に。推定30時間以上は寝て、たな。 二人乗りの自転車で高速道路をものすごいスピードで飛ばしていたり、空中歩行していたり、 よくわからないナイトシアターで映画を観ていると観客のうしろのほうでフレッドフリスが腕を組んでいたり。 フレッドフリスとCD棚を物色してみて「じゃあ、六本木のWAVEの1990年に行ってみよう」と話がまとまり、 わたしのガールフレンドが運転するイギリス型のキャブに乗り込むわけだ。 なぜか地下にある狭いジャズ喫茶ばかりにキャブは突っ込んで行き、そのたびに「ここでコーヒーを飲んでいる時間はないのですよ」と彼女を叱責するうちに、彼女は怒ってしまって、ぼくとフレッドフリスはふたりでコンクリートでおおわれた地下水道をとぼとぼと歩き始める。 地下道が狭くなったり、迷路になったり、空中で行き止りになっていたり、壁が動いて挟まれそうになったりしているうちに。 はぐれたフレッドフリスがヨンクリステンセンに変わっている。 遠くに見えたはずの月が空いっぱいの化け物のような大きさの月に変わっていて、「これをちゃんとケータイで撮らないといけないよねー」とヨンクリステンセンと手をつないで困っていると、 丘の上にオレンジ色の看板を立てたジャズ喫茶が見えた。 「疲れたから、あそこに行こう」と歩いてゆくと、クリステンセンが暗闇に立っている長身の男に「ケティル!」と呼びかける。 「タダじゃないか!」とケティルはほほえむ。「8年前に大使館で会ったよね、きみはぼくの演奏をわかってくれていたよ」と、ああ、そうか、ケティル・ビョルンスタだ、ここでクリステンセンと会えるなんて、すごく嬉しい。 話してみると、ビョルンスタとクリステンセンはふたりで録音することをマンフレット・アイヒャーに禁止されている、ということなのだった。そうだね、ふたりが演奏してしまったら、世界が壊れてしまうような美しい演奏になってしまうよね。 「でも、日本じゃふたりの演奏を録音できるスタジオはないよ、その技能を持つ人材は日本にはいないよ」と、ぼくはふたりに話している。 困っているうちに、この夢の続きはわからなくなってしまった。
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