Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2006年02月04日(土) |
小沢健二の「うさぎ!(2)」を読む。 |
小沢健二の「うさぎ!(2)」を読む。■
この童話はノーム・チョムスキーの警告とも一致している。 わたしたち自身は開発されていろんなもの(こどもたちが持っているたいせつなものとかその周辺)を失ってゆく。 水道事業の民営化(群馬県太田市はその最初の自治体だったと思う)に警鐘を鳴らす部分もある。
今夜のように厳しく寒い時間が心を孤独にしてしまいそうになる時、友だちと格別に美味しい下町のもんじゃ焼きをつついてみたり、暖房にあたってコーヒーをのんで他愛のない話をしたり、そんな時間がいかにもいとおしくて、 そんな時間が持つ生命感のようなものは、昭和初期に同じように過ごしていた人々やもっと昔の話したこともない祖先たちが過ごした時間たちとこの押入れのふすまを隔てるだけですぐにつながっているような心地がする。
小沢健二と、その両親の寄稿文章を読むと、おざけんはやはり父親になっている気がするし、小沢健二が育った環境のすばらしさが暖かく伝わってくる。 ぼくは『LIFE』の1曲目「愛し愛されて生きるのさ」を、どこかフィクションめいて捉えていたところがあったことを告白するけど、違っていたんだ、小沢健二自身が愛し愛されて生きてきたのであり、その説得力に触れた気がした。
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