Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2005年11月27日(日) |
【Mr.Children DOME TURE 2005 “I♥U” 11/27(SUN)in東京ドーム】 |
【Mr.Children DOME TURE 2005 “I♥U” 11/27(SUN)in東京ドーム】 01. LOVEはじめました 02. Dance Dance Dance 03. ニシエヒガシエ 04. 跳べ 05. innocent world 06. 言わせてみてぇもんだ 07. くるみ 08. CANDY 09. 靴ひも 10. 隔たり 11. ファスナー 12. Monster 13. CENTER OF UNIVERSE 14. ランニングハイ 15. (弾き語り)抱きしめたい 16. ラララ 17. overture〜蘇生 18. Worlds end 19. Hallelujah 20. and I love you アンコール 22. 未来 23. 僕らの音 24. 潜水
昨年のシフクノオトツアーでわたくし的には感動のピークでありましたもので。新譜『I♥U』もほとんど聴いてないのである。 だってよ、HERO、掌、くるみ、タガタメ、血の管あたりまで来てしまったら、よお、恋をして父親となったまでの一連のオトコの人生展開、無事完結、視界良好、異状なし、で、桜井和寿が歌う“物語りとしてのポップザウルス”はいいかげん一段落しているものである。 「Worlds End」「I Love You」も、いわば「蘇生」「Hallelujah」の亜種であって、自明のように照れも恥もなく、コンサートでは続けて楽しんで演奏しているのでございます。わたくし的には、フレーズごと混ぜて歌うようなアクロバットをしていただかないとご納得いただけません。
あとね。『I♥U』のエンディングを演出する「隔たり」つう曲。旋律はいいのだけど好きになれない。子どもを作ろうという彼女のサインに応じるぼく、の、歌。男女の子どもを作る合意といったものは、言語が介在する場所が契機となるものじゃないだろうと思う。人生を生き延びるすべは、偶然性を肯定するちから、偶発に委ねる寛容といったものに求められると確信するものである。「ファスナー」「ランニングハイ」ではエッチだけしてあとはさようならだったりするオトコであり、同時に「隔たり」も歌うオトコであり、・・・となれば、子どもを作るという行為は、人生において愛という物語りにおいて“制御可能な行為”であると、オンナは使いわけでオッケーなのだという、さらに言うと選別されるべき人間を見ているという、そういう態度を打ち出しているということになる。
この「隔たり」「ファスナー」「ランニングハイ」をコンサートで並べて演奏する、と、プログラムする桜井にあまり共感ができない。この制御なしの不健康さは、MCでつい「ちんこ、うんこ」と口走って失笑をかう態度につながっている。ファンは桜井くんのこのおちゃめを許してはならない。実際、桜井くんは営業スマイルで「今日のライブはほんとうに楽しかった、ありがとう!」とお仕事で言うことに倦怠している。
Jポップ史で見てみよう。「隔たり」というテーマを楽曲にしてしまったアーティストは、これまで居ない、というのも事実である。 ・・・14さいの息子がこの曲を編集CDRに堂々と入れてきたあたりは、やはり世代の感覚の差なのであろうか。
ふと思う。『シフクノオト』以降の詩情のなさ、希薄さ、旋律への寄りかかり、は、バンドの停滞を示している感じがする。
わたしが観たいミスチルのライブは下記のようなものである。これをロヴァ耳選定ミスチルベストCDR2枚組としてここに発表する。 ・・・まあね、「風」と「PADDLE」にこだわってます。>ミスチルのサイトで「風」の副題表記が間違ったままなのをいいかげん直せよな。
01. 風 〜the wind knows how I feel〜 02. PADDLE 03. Tomorrow Never Knows 04. 手紙 05. ありふれたLove Story 〜男女問題はいつも面倒だ〜 06. Worlds End 07. Drawing 08. 花言葉 09. I’ll Be (live version) 10. 光の射す方へ 11. Dance Dance Dance 12. 花 –Mement Mori- 13. ロードムービー
14. Not Found 15. 君が好き 16. overture 〜 蘇生 17. ゆりかごのある丘から 18. 名もなき詩 19. 車の中でかくれてキスをしよう 20. いつの日にか二人で 21. 口笛 22. くるみ 23. Love is Blindness 24. Brandnew my lover 25. Borelo 26. Everything (It’s You) 27. HERO 28. Lord, I Miss You
この選曲、たまらないでしょ?曲のつながりに意味があるんだ。 ラストがデビューアルバムの1曲目につながる走馬灯。 この2枚組CDRに、さらにアンコールのように映画のエンドロールのように1曲だけ追加するとすれば、「旅人」。
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