Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2005年06月02日(木) |
『オレゴン/ライブ・アット・ヨシズ』 PJL(MTCJ-6507) 発売日2005.6.22 価格:税込2625円 |
ヤフーミュージック(Yahoo!ミュージック)のCDレヴュー・コーナーというものがあって>■ そこに、こないだ書いたレビューがアップされていた。>■ おおお。なんかいいかんじ、じゃないすか。いいこと書いてんな、おれ。かなみ、きよね、おとうちゃんのこの文章を見てくれ。 Jazz Tokyoに在籍しているとこんないいことがあるのか!うっく、うっく、うっく。
あ。『アート・オブ・インプロヴィゼーション〜キース・ジャレット・ザ・ドキュメンタリー』てゆうDVDが出ているのか。
ジャズや即興のジャンルの新譜はざっくりと言って10枚〜20枚に一枚しか“当たり”がない。そういうジャンルなんである。 いろんなCDに“はずれ”を言いつのることは簡単だし、みんなが読みたいだろうけど、今んとこ、需要がないからやらない。 どのように“当たり”なのか、それをわたしは書きたいと思う。
『オレゴン/ライブ・アット・ヨシズ』 PJL(MTCJ-6507) 発売日2005.6.22 価格:税込2625円
美しい太陽が降りそそぐイタリアのマフィアで有名な島、パレルモ。そこでふたり目の奥さまと住み、創作活動をなされているというラルフ・タウナー(65さい)。彼のソロ・ギター作品『Ana』(1996)『Anthem』(2000)の奥底にある表現の強さは、イタリアの陽光の強さなのだとぼくは思う。そのタウナーが、ポール・ウインター・コンソート在籍時に親分のポール・ウインターから自分のコンポジションとデヴィッド・ダーリングを除いたメンバー3人(ポール・マッキャンドレス、グレン・ムーア、コリン・ウォルコット)を引き連れて70年に結成したのがオレゴンである。で、このオレゴンがヴァンガート・レーベルに残した作品たち・・・を、ちくいち褒めたい、が、ここでは、そのオレゴンの『イン・コンサート』(1975)『イン・パフォーマンス』(1980)に続く彼らの3作目のライブ盤を紹介。84年にツアー中の交通事故でタブラを主体とした比類なきパーカッショニストであるコリン・ウォルコットを失ったオレゴン。後任のトリロク・グルトゥが叩くとオレゴンのスタジオ盤はおおむね歯切れの良いフュージョンに聴こえた(でもいい曲は多いんですぞ)。で、この『ライブ・アット・ヨシズ』。2002年、オークランドでのライブ。このライブの空気の良さ、雰囲気の良さはなんだ。会場はミスター・ヨシが始めた日本食レストランを兼ねたクラブという。パット・メセニーのライブ盤『トラヴェルズ』と同じ空気を感じるぞ。アメリカ大陸の大きな夕暮れを背景にした演奏だ・・・。ライブでのマッキャンドレスの抑制と伸びがすごい、「Distant Hills」の演奏に内在する“回想”の痛みと慈しみ、タウナーとマッキャンドレスがここぞと魅せる「Green and Golden」、・・・聴きながらずっと意識に映り続けている夕暮れの中でこれらの音楽に包まれる。ネイティヴアメリカンのサックス奏者ジム・ペッパーが作曲した「Witchi-Tai-To」がアンコールで奏でられるとき、観客とともに胸が詰まる思いがする。
お。タウナーのこんな記事が>■
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