Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2004年10月09日(土) |
「哀愁のヨーロッパ」を14人のギタリストにカバーさせてリリースしてほしいと思う |
NHKの子ども番組で「哀愁のヨーロッパ・バイソン」という、サンタナの代名詞曲「哀愁のヨーロッパ」をモチーフにした曲があった。
その後ついに本家サンタナの「哀愁のヨーロッパ」、を、CDで聴くことができた。なんとも歴史を貫く完成された楽曲である。 この完成度、というものは、ほかに、シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」が思い浮かぶ程度で、そのレベルの楽曲をたぶんビートルズもツェッペリンもクイーンでさえも作っていないと思う。ブライアン・ウイルソンの「神のみぞ知る」は、入る。うん。このあたり、“他者がどのようにアレンジして演奏しても楽曲が勝ってしまう”というところが判断基準で、「きよしこの夜」「G線上のアリア」の水準である。
あ、連続射殺魔のCDボックスがたしかリリースされていたな。また聴きたいぞ、ノイズギターによる「G線上のアリア」。
「哀愁のヨーロッパ」の楽曲を強く再インストールされたわしの脳は、次々とお好みのギタリストに脳内演奏させて、ひとりで座りながら「はあ、はあ、はあ」と息をしてうっとりしてしまっているのである。これがすごい、いい!
テリエ・リピダルやベンチャーズ、ケヴィン・シールズ、グラント・グリーン、パット・メセニー、スティーヴ・ヴァイ、エイドリアン・ブリュー、なんてのは初歩。 かなりイケるのは、やはりと言うべきか、デレク・ベイリー、ジョー・モリス、そして、ノエル・アクショテだ。 ハンス・ライヒェルとか、キース・ロウもなかなかいい演奏だ。 ユージン・チャドバーンの演奏は名人芸でありながらかなり笑えるし、つい彼が口にしてしまうでたらめな歌もすばらしいものだ。 鶴岡雅義の「哀愁のヨーロッパ」はほとんど原型をとどめていない爆走ぶりである。なんでイントロが藤山一郎の「君を慕いて」になるかなあ、古賀政男先生をさておいて・・・やりすぎだよー。
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