Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2004年07月30日(金) |
Okka Diskの『Underground / FME』と、自主制作で藤井郷子トリオの『Illusion Suite』を聴く |
げ。稲岡さんところの集まりは昨夜だったのか。終日死んでいた27日に留守電があったから、すっかり終わったもんだと思っていた。
Okka Diskの『Underground / FME』と、自主制作で藤井郷子トリオの『Illusion Suite』を聴く。
このような演奏に、ジャズの持つ現代性なり、“現在(いま)を刻むというジャズの特権(菊地雅章)”を、感じる。これを、Jポップと較べたところでまったく意味はない。同様に、ジャズという制度のより狭い枠にしか視野の無いそのような演奏と優劣をつけることも、たいして意味がない。
モンダイは、すばらしい演奏と、落とし穴のようにツボのある見過ごされがちな逸品と、すばらしくはない演奏と、楽しんでしまう謎に戯れてしまう音盤が、世界にはあるということであって、
ポールニルセンラブは、60年代や70年代ジャズの果実をしっかり継承していて、それでいてやはりニューウェーブ〜ポストパンクを過ごした身体感覚も同時に持っていて、とてもヨーロッパ(ノルウェー)人とは思えない、瑞々しいジャズを演奏できる、そこが聴いていて嬉しい才能だ。 『Underground / FME』に収録されている4曲は、それぞれ、ジョーマクフィー、ポールリットン、ジョーモリス、ペーターブロッツマンに捧げられている。4人とも、即興のシーンの、それぞれに感覚的には決してリンクしない、才能である。この4人を並列的に選ぶ行為は、ニセモノであるように思わせるようで実は挑発的な不遜な態度なのだ、と、じかに演奏に触れるとわかる。
この「わかる」ということは、どういうことか。
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