Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
DiaryINDEX|past|will
2004年06月27日(日) |
マリリン・クリスペルのECM新譜『Storyteller』(ECM1847) |
やべーよおー。
マリリン・クリスペルのECM新譜『Storyteller』(ECM1847)■。 『Nothing ever was, anyway - Music of Annette Peacock』『Amaryllis』と発表してきたトリオの、ベースがゲイリー・ピーコックからマーク・アライアス■になっての新作だ。 それにしても、最近のECMは露骨に1曲目に“いい曲”を持ってくる。このCDは、聴くとしばらく会社に行きたくなくなるので注意が必要だ。 だからみんな、買わないように。 インナースリーブにアイヒャーが2枚に写っている。1枚は、録音ブースで手を合わせてうつむいている。1枚はトリオの間でピアノに中腰になってクリスペルに笑いかけている。 今年73歳になるポール・モチアン(モーシャン)の瞳の輝きもいい。 即興ピアニストとしてのクリスペルはBlack Saintからリリースされた『Red』がすこぶるいい。 と、クリスペルのサイト■をチェックすると、なにー!バリー・ガイとポール・リットンとのトリオで2枚もリリースしているのかっ!これはえらいこっちゃー。 ・・・おろ?・・・なんや。まだECMからアナウンスされてない新譜がー! 『IN WINDS, IN LIGHT』(Anders Jormin Quintet with Lena Willemark, Marilyn Crispell, Karin Nelson and Raymond Strid) ECM (CD 1866), 2004 レーナ・ヴィッレマルクも加わってる?アンダース・ヨルミン(ベース)のクインテット?カリン・ネルソンは・・・オルガン奏者?な、なんやー?
ここ数年のECMピアノトリオは、ジョン・テイラーの『ロスリンRosslyn』(ECM1751)■にとどめを刺す。
言葉は無力だ・・・。「Automatic」でパソコンの文字から暖かさを感じると歌ったのは宇多田ヒカルだ。・・・何を書いているんだ。 こんなピアノに耳を澄ましていると、自分のてのひらから出ているオーラを感じることができる。
わたしはECMファンがきらいだ。 わたしはECMファンがほんとうにきらいだ。 ジャレットメセニーガルバレクタウナーウエーバー、好きなものしか聴きたがらない。スイングするものをバカにする。R&Bも聴かない。クラシックの教養のカケラもないくせにクラシックより美しいと断定する。 あの「わかるひとにはわかる」という目がいやだ。 なにが美学だ、なにがクリスタルだ、なにがサイレンスだ。 パーカーもトリスターノもベイリーもわかったふりしやがって、彼らは何にもわかっちゃいませんよ。 ECMがジャズファンに対して何かいいことをしてくれたことがありますか。スタンダーズは何枚出すんですか。何回金賞取るんですか。 わたしはECMファンに生まれなくて、ほんとうに良かったと思っています。 わたしはECMファンがきらいだー!
|