Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2004年06月04日(金) |
CDR『にほんのうたぢから・にー Japanese Song Book vol.2 2004.6.3 』 |
音楽のジャンルは無用であるなどとは言った憶えはないんですけど。音楽を受信する耳のアンテナは1つではなく、わたしが格闘するのは音楽を語る言葉が変容してしまう“今”なのかなー。
見えないものを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ 静寂を切り裂いて いくつも声が生まれたよ (「天体観測 / Bump Of Chicken」)
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昨夜は、午後8時すぎの澄み切った東京の上空に浮かんでいた金色の満月。
首都高のカーブに上下する沈黙した月に見つめられながら飛ばして。事務所に入るとスガシカオの新曲『秘密』のPVが鳴っていた。 「ぼくだけのきみ」 あらかたのスリーピースバンドをおしゃかにするような強くて硬いファンキーなビート。
アジカンの『ループ&ループ』、スガシカオの『秘密』、宇多田ヒカルの『誰かの願いが叶うころ』(映画『CASSHERN』テーマソング)、 この3曲のPVを10回リピートするように指示して仕事をする。
宇多田の新曲は、老舗の貫禄的な出来で、さすがだと思う。宇多田のベストもいろいろ再発見する。宇多田ヒカルについてぼくが言いたいのは、トータルアルバムとしての『DEEP RIVER』という作品の突出性であって、この世界に耽溺しないでベスト盤を安全牌のように聴いて宇多田を“押さえる”というような音楽ファンの安易さがちょっといやかなということ。宇多田は尾崎豊のトリビュートに参加して「I LOVE YOU」を歌っているけど、尾崎の歌は尾崎の声じゃなきゃ難しいところがあると思った。宇多田が歌うと、ベットの上にふたりで持ち寄ったのは資産ではないかと突っ込みを入れたくなったし。
トリビュート盤がブームだけど、ほんと、筒美京平トリビュートの実現をしてほしい。 桜井和寿は何を歌うのか、小沢健二は、NOKKOは。宇多田、アジカン、バンプ、くるり、高野寛、カーネーション、hitomi、小谷美紗子、スガシカオ、あがた森魚、菅原洋一、マイラバ、華原朋美、GOING UNDERGROUND・・・。もうラルクもグレイも参加してほしー。 高橋鮎生の『EARTHGUITAR〜千の夢物語』でコラボレートして健在を示す太田裕美も参加してほしい。
始めようか 天体観測 二分後に君が来なくとも 「イマ」という ほうき星 君とふたり 追いかけている (「天体観測 / Bump Of Chicken」)
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CDR『にほんのうたぢから・にー Japanese Song Book vol.2 2004.6.3 』 1. ボロボロ / 高田渡 2. 太陽の理由 / かの香織 3. ドライヴィング・ラブ / 浜口庫之助 4. ヘミソフィア / 坂本真綾 5. シャリマール / クレイジー・ケン・バンド 6. スウィングしなきゃ意味がない / ディック・ミネ 7. 私は忘れない / 岡崎友紀 8. ヘイヘイブルース / 高田渡 9. 祭りのあと / 桑田佳佑 10. 甘い出来事 / 小川みき 11. 幻想列車 / カーネーション 12. survival / my little lover 13. グッドモーニング / くるり 14. マーチング・マーチ / ううあ 15. 色は匂へど / ちあきなおみ 16. しあわせ未満 / 太田裕美
さあ、いよいよ待望のGI、第2回にほんのうたぢから記念、出走資格は内国産歌限定の牡牝混合、伝統の3200メートルです。 さて、曲の紹介は次回にして、1回聴くごとに400メートルと換算し8回聴いてベスト5曲を選ぶ、というレースです。 「大川さんの予想は?」「そうですねえ、タダくんの嗜好からすると坂本真綾がダントツの一番人気でしょう。」 「高田渡厩舎は2頭出ししていますね。」「これはあなどれないですよ。」 「タダさんは日本のオールディーズに傾いているというデータもありますが。」「浜口庫之助、ディックミネはちょっと怖いですねえ。」 「ずばり大川さんの予想は。」「坂本真綾から、クレイジーケンバンド、ううあ、かの香織、くるりへの4点でしょう。」 さあ、レースが始まりました。 おおっとクレイジーケンバンドが怒涛の逃げです。 先頭からいきましょう。先頭はクレイジーケンバンド、2馬身離れてううあ、くるり、カーネーション、高田渡の順で先頭集団です。そして少し離れて浜口、ディックミネ、マイラバ、太田裕美が続きます。そして後方から、1番人気の坂本真綾はこの位置、この位置です。だいじょうぶでしょうか。続いてかの香織、小川みき、岡崎友紀、ちあきなおみ。桑田佳佑は最後方からの競馬です。大川さん、いかがでしょう。 「予想されたとおり、こないだライブに行ったクレイジーケンバンドが逃げましたね。聴き慣れている曲が先頭集団と言えるでしょう。桑田佳佑の詩をちゃんと聴いているんですかね。」
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