Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2004年02月05日(木) |
『挑発する知』姜尚中+宮台真司(双風舎)・アルフレッド23ハルト・平井庸一グループ |
わたしはミーハーです。 Qちゃんよりも、市橋有里(いちはしあり)ちゃんのマラソンを今後も応援してゆきたいです。
▼ 姜尚中と宮台真司の対談『挑発する知』(双風舎)を読んだ。 宮台さんは“ネオコン=カルチュラル・プルーラリストの、ディズニーランド的発想は、よくできています。”と、問いかけている。
年末にサイト(musicircus)に書いた「デヴィッド・シルヴィアンはグローバリゼーションに加担する」でディズニーランドという場所について連想をはたらかせていたけど、なんだ、みんなそう思ってるんだ。ぼくはミスチルの『It’s A Wonderful World』にふれた「9・11を連想してしまうJポップ2曲」(2002.12.10掲載)でディズニーランドを想起していたから、結構桜井くんの喚起力というものは時代を読んでいる。
「タガタメ」「シフクノオト」というミスチルの新譜にまつわるキーワードを見ていると、単に日本語だからというでなしに、仏教的文化圏を志向しているような気がするし、亜細亜文化圏とまでは言わないけども、日本語で起動しているぼくらの身体が、感受性とか倫理の根っことか、思うより も強くその日本語(コンセプトとしての)によって規定されている自覚をしなければ、とは思う。それによって排他的になるのではなしに。
▼ なんでか、アルフレッド・23・ハルトは韓国に移住してしまったらしい。去年DIWレーベルから直輸入日本盤となってリリースされた『eShip sum』は、韓国のミュージシャンたちとの“マイルス+コラージュ”程度にしかなっていない作品で、なんでドイツ人のあんたが韓国にまで行ってそんなことやってんのー、とか言いながら、そのトホホ感が聴いていて妙に居心地がいいんだな、これが。マジには聴けない作品。 ■『eShip sum』
あした2月6日(金)7日(土)と、 このアルフレッド・23・ハルトが新宿のピットインで大友良英ニュージャズクインテットにゲスト参加したライブがある。 ■新宿ピットイン うーむ、以前なら迷わず行くライブなのだけど、すでに仕事のシフトは動かないー、みんな行ってねー。
▼ 新宿ピットインといえば、来週2月9日(月)昼の部、は、平井庸一グループのライブがある。 フロント2管、平井くんのギター、ピアノ、2ベース、タイコ、という編成。コンセプトは“トリスターノ+変拍子”。 そろそろ自主制作でいいからCDを出していいような気もするが。2ベースのこの日はとりわけ注目している。
こないだ綾戸智絵さんがテレビに出てドクター・ジャズこと内田修先生に見出されたエピソードを語っていたものだけど、2年前に出た「アウトゼア誌8号」で記事にされていたように、この平井庸一も内田先生の眼光にかなった才能。日本の即興演奏の聖地である荻窪グッドマンの店主も平井くんのライブには通っている。
最近のmusee誌を読むと、アウトゼア編集長末次安里さんは健在のようだし、実際に東京ザヴィヌルバッハ、デートコース、不破大輔、コンボピアノ、クレイジーケンバンド、林栄一、平井庸一にいち早く反応していたスゴイ耳のアンテナを持ったひとだったから、リニューアル復刊にあたっては平井くんのバンドは当然にコンテンツに載ると思う。
▼ ミスチルもどきバンドはsacraではなくて、サザーランドのほうだった。昨日の訂正。
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