Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
DiaryINDEXpastwill


2004年01月23日(金) 『インフィニティ/ジョン・コルトレーン』

昨夜は中島美嘉のDVD『The First Tour 2003 Live & Document』なんぞにうっとりうつつをぬかしていても、
ついBoaちゃんの「Shine We Are !」の映像に挿入される表情のひとつひとつにドキドキしてしまって夜更かしになっても。
午前5時にはウイリーの声で「おはよう、まーや」と目覚めて。
気温マイナス4度の首都高を坂本真綾の『少年アリス』をかけて走るのがわたしです。

>ウイリー(『みつばちマーヤの冒険』)の声は野沢雅子さん(声優)のもので、『銀河鉄道999』の星野鉄郎「メーテルー!」と同じです。『ドラゴンボールZ』の孫悟空も。


たばこを吸いに出かけた光が丘公園でサックスのエネルギッシュなだけの演奏が聴こえてきて、とっても欲求不満になってしまう。

サ・ッ・ク・ス・が・聴・き・て・え

部屋に帰ってコルトレーンを聴こう、と思い立ち、『インフィニティ』を皮切りに『アセンション』『ニュー・シング・アット・ニューポート』『オム』『メディテーションズ』『コズミック・ミュージック』『ウィナーズ・サークル』と、コルトレーンの65年作品ばかりをずっと聴いて一日が終わる。
音のシャワー、魂の浄化。

『インフィニティ』は、ジョン・コルトレーンの死後に、夫人のアリス・コルトレーンがハープやらオーケストラ・サウンドをダビングして完成させた作品である。
大仰なオーケストラに導かれて、アリスのハープ音が上下左右に回遊し、まるで東映怪獣映画のようにコルトレーンの咆哮が登場する。

LPジャケットは全面にわたってマンダラがデザインされており、わたしは『インフィニティ』を聴いた夜に、48階だての空中寺院のような場所で生まれる順番を待つ列にお経を唱えながら走り回る夢を見た。

この作品をジャズメディアで評価する声をわたしは一度として聞いたことがない。


四谷のジャズ喫茶「いーぐる」のBBS(■いーぐるnote2004)に以下のように書き込む。

「ジャズの本質は即興にあるというのは、そのように言われているからそうなのではなく、チャーリー・パーカーによって、即興的方法の途方もない可能性が極限的な形で提示されてしまったからだ。しかしながらこの可能性はその最初の場面で、パーカーという超人の出現によって、その先は無限の虚無が口をあけている究極点まで押し進められてしまったのかもしれないのだ。」(後藤雅洋)

後藤さんのおかげで私もジャズファンのとばぐちに入ったものです。やはり空海がそうであったように、いーぐるで後藤さんに会うことで、会話をすることで会得するということもあります。テキストだけでの理解よりもやはり音と言葉の近い理解ができるという点でいーぐるはすごいです。

本日発売のエスクワイア誌のことをサイトに掲示しました。
ECMのコーナーの横にECM HEAD LINEとあります。よろしくご高覧のほどをお願いします。
■musicircus


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

My追加