クサナギツヨシの不思議を探して〜ひろりん独り言〜
ツヨシ出演番組・映画・雑誌などなど…への、私的感想を書き綴っています。
ネタバレな部分も充分アリアリですので、ご注意下さいまし…。

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2003年08月18日(月)  「笑っていいとも!増刊号」 など…

昨日「笑っていいとも増刊号」。
美人サンはいつものように殆ど喋らないが、タモさんや関根さんの話にメチャ受けて本当に楽しそうに笑ってた。
そういえば、レギュラー放送中も良く笑ってたナァ。
楽しそうでキレイだったからいいか(そればっか…笑)。

黒い半袖Tシャツとジーンズの合わせ方は結構バランス良く、お気に入り。
この日のジーンズに限らず、ダボっとしたシルエットより、タイトなボトムの方がツヨシは似合うと思うし、大き目の靴を合わせるのがバランスを良くまとめるカギでしょうね。
私はナマっちろい二の腕が大好物でノースリもOKですが、人によって好き好きがあるみたいなんですよね(笑)。
中途半端な長さを選ぶくらいなら7分袖か長袖の方がイイと思うけど、あの黒の半袖Tシャツは袖丈がちょうど良かったような気がします。

 * * 回顧録「僕の生きる道」

やっと「僕の生きる道」DVD・HD間の編集整理が終わった。
案の定、最終話ではまた涙。
最終話の秀雄の最期の場面、あそこはどうしてもダメです。
あの会場全体を捉えた画面が無音になり、カチッカチッと遠くなる絵を見たとき、ダイアン・キートン主演の古い映画「ミスターグッドバーを探して」で主人公が死んでしまう最後の場面を思い出した。
全然違う構図だし、雰囲気も違うからパクリとは全く思わないけど、アレは効果的な手法だなぁ…と、涙しながらも冷静に考えてしまう。

最終話の中で、合唱コンクールで終了すると共に倒れてしまい入院、処置が済んで目が覚めた時、金田医師に「いつ退院できますか?」と無表情で訊ね、「残念だけど無理だな」と言われた時の無表情のあの顔、すごい、ゾクゾクする。
それに反して「有難う、母さん」という顔がまたすごい。
何で、こんな表情が出来るんだろう…と、役者クサナギツヨシの奥の深さを感じさせる一瞬でゾクゾクするのよ〜。
何で、そんな顔やあんな顔が出来るの?って。

もちろん、その時は中村秀雄なんだけど、でもね…あんな「有難う、母さん」なんてセリフ、ツヨシ本人のお母さんは、どういう気持ちで画面を見るんだろう…などと変な想像をしてしまう…。

こうしてまとめて編集してみると、つくづく始めと終わりでは顔が違うのが良く分かる。
最終的に8キロも痩せたのだから顔が変わるのは当然だけど、顔つきが全然違うんですよ。
見比べてみると面白い。
普段の本人は天然ボケちゃんなのに、こと芝居となると職人肌なトコロはツボですねぇ。

数年前「フードファイトSP」で主人公:満が記憶喪失という設定があった。
その時も、記憶喪失の時と、記憶を取り戻してからの表情や動きの違いに驚いた。
「世にも奇妙な物語SMAP特別編」の「13番目の客」の時も、始めと終わりでは別人だった。
面白い…ホントに面白い役者だ。
(興味深いってゆ〜意味です。)

あと、最後の大きな木の場面…上手い見せ方だったなぁ。
大体の想像はついたけど、秀雄とみどりの表情、それにセリフの良さで、とても良いラストシーンになったと思います。
ラストシーンってホントに難しいと思んですヨ…それまでの全てが台無しになってしまうことも有るくらい。
(ここ最近の連ドラでは最後に裏切られてばかり…。)

でも、ラストのセリフ、良かった…。

「僕は生きた、君が居てくれたかけがえの無い人生を。
 世界にひとつだけの僕の人生を。」

ツヨシの声の良さが生きてたなぁ。
良かった…イイ声で。

確かにネ…脚本的にはウゥ〜ン…という部分が無いわけではないカモ。
特に病気のドラマの場合「本当はこうじゃないと変じゃない?」という突っ込みどころが有るのはやむを得ない。
でも、ドラマや映画は、やはり何を描きたいのか?っていうのを一番大事にするべきで、どこまでリアリティを追求するか?っていうのは、その次に考えるべきことだと思うので、このドラマはこれで良かったんじゃないかな?
SF映画などで、やたら辻褄ばかりを気にする人も居るけど、そんなことばかり考えてるより映画全体を楽しんだ方がイイと思うんですよね。
じゃないと夢が無い…特にSF映画などはネ。
「僕の生きる道」は、脚本・演出などなど…全ての面で統一感のある、久々の良い作品に仕上がっていると言えるのではないかしら。

「僕の生きる道」放映中・後に様々な雑誌で取り上げられましたが、その中で私は「Hanako・2003年冬クール連ドラアウォード」のコメントが印象に残りました。
天性の感覚の持ち主だけど、感覚だけに頼らずに技術も習得してる…みたいなコトが書いてあって、正しくここ数年のツヨシはそうだなぁ…と納得。

以前のツヨシの芝居も好きだし、役柄に憑依する感覚的な部分が大好きなのですが、でもそれだけじゃない…確実に技術とか集中力が増しているような気がするの。
それは、やはり韓国と…ハン・ソッキュ氏との出会いが大きいのかな?

ただ、評判はどんどん上がるものの、心配なことが2つ有るの。

それは、技術屋みたいな役者にはなって欲しくないということ。
名優とか演技派とか言われるのもイイけれど、そういうものは、いつか鼻についてくる危険性がある。
分別くさい役者になんかなって欲しくないの。
技術よりも感性の方を、より大事にして欲しいと思います。
でも、これは余り心配ないかも…。
だって、ツヨシのあの性格は、そう簡単に変わらないと思うから。
本質的な部分だし。

もうひとつ心配なのは、「いいひと」的イメージが余りに定着してしまうこと。
本人はもっとイロイロな役柄に憑依したがってると思うのですが、世間のイメージって有ると思うんです。
でも、もうそろそろまったく違った役どころにも挑戦して欲しい。
特に悪役。
心が冷え冷えするような冷たい役とか、やってほしい。

ズッと以前に出演した「沙粧妙子・最後の帰還」というSPドラマの連続殺人犯・百合岡役。
脚本が今ひとつだったのが惜しかったけど、この役柄は面白かった。
最後ボウガンみたいなので打たれて死んじゃうの。
死んじゃう場面、結構好きでした(変?)。
巧かったのヨ…惨めに殺されて死んじゃうトコロ。
こういう役も、これからドンドンやって欲しい。
それから、1999年頃に「降霊」という2時間?TVドラマ(フィルム)に出演した時の、心理学を専攻している大学院生の役柄なんかも低い声で淡々と話すのが良かった。

全然違った役柄を嬉々として演じているのがイイのヨ。







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