取捨選択 - 2004年01月21日(水) 何かを選び取ることは同時に別のものを捨てることでもあることが多い。 その「捨てる」行為を惜しんできた結果が、今の、何もかもが中途半端な私かもしれない、と最近思う。 捨てるのが惜しい。 何も捨てたくない。全部取っておきたい。全部欲しい。 そして全部を持て余す。 二兎を追う者は一兎をも得ずというやつですね。 全能は存在しない。 すべては要素・要素を部分的に満たすもので、それらをブロックのように組み合わせて毎日の生活は進んでいく。 自分が捨てられたくないから、私は必死に背伸びをしようとする。(だいたい空回ってることが多いんだけど) もし、絶対に捨てられない確証が持てているのなら、私は努力をやめるのか。 なんのために向上するのか。 お金が欲しいから。 社会的な地位が欲しいから。 今持っているものを失いたくないから。もっとたくさんのものが欲しいから。 自分をそういう強固な鎧で固めていって、見捨てられないようにするため。 というのが本音らしい。どうやら。 我ながら寂しい人ですね私は。 だから私は何かを「捨てる」行為を惜しんでいるのだと思う。 どんなことにも対応できて、どんなことにも負けない、強い鎧が欲しいから。 しかし、そんな鎧を持つことは、少なくとも私には不可能なのだ。たぶん。 私は全能にはなれない。 何かを捨てないと、私はこれ以上前に進めない。 頭ではずっと前からわかっていたことだけれど。 -
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