麻雀から帰ってきたら - 2004年01月17日(土) 昨夜、前の会社の先輩や同期達と久しぶりに麻雀を打った。 生まれて初めて、誰かに助けてもらいながらではなく、ほぼ一人で打って勝つことができた。自分でも不気味に思うぐらいついていた。 家に帰ってコタツで寝ている間、変な夢を見た。 会社で、デスクに並んでいる電話のどれかがずっと鳴り続けている。 皆で必死に探すが、どの電話を取っても呼び出し音は止まらない。 誰かがマナーモードにし忘れた携帯の音というわけでもない。 そうしているうち、何だか焦げ臭い臭いがしてきた。 煙が少しずつ室内に流れ込んできた。 音は、実は電話ではなく、火災報知器だった。 従業員達は慌てふためいて、我先にと階段から駆け下り、社屋前の広場へと逃げ出した。 すでに消防が到着して、放水を始めていた。 消防の迅速な対応によって火はボヤで済んだ。(今「ぼや」の漢字が「小火」ということを初めて知った)私は一緒に働いている同僚達を探し、無事を確認しあってホッとした。 まもなく、「この騒ぎが落ち着いたら従業員に慰安旅行を企画する。だから気を取り直してしっかり働くように」という趣旨の決定通知があった。このご時世にボヤぐらいで慰安旅行なんて相変わらずおめでたい会社だ、と、正社員ではない私は内心ちょっと毒づいた。けれどまぁ旅行に行けるのは嬉しかった。 あと、そのあと家に帰ったら知らない若夫婦が私の部屋に居座っていて、私がなぜかごはんを作って食べさせてやらなければいけなかったり、ボヤ騒ぎについてインタビューされたり、いろんなことがあったんだけど、書くのがめんどくさいので割愛する。 目が覚めると、お昼の2時だった。 つけてたはずのコタツがいつのまにか冷たくなっていた。 でも全然寒くなかった。 コートを着たまま寝てしまっていたし、エアコンもつけていたからだろう。 カーテンを開けると、外は冬の日差しで真っ白に晴れていた。 雲ひとつない晴天だ。 いまいち現実に戻りきれなくてぼーっとしていると、玄関の呼び鈴が鳴った。 寝起きで人と話すのがめんどくさかったので居留守しようと思ったのだが、何度も鳴らされるので仕方なくドアスコープを覗いてみると、黒いスーツのいかにもセールスマン風の男が立っている。 普段ならドアを開けずに追い返すのだが、ぼーっとしていてつい開けてしまった。 彼は名刺を差し出して丁寧に自己紹介し、以下のようなことを話した。 あなたは既に死んでいます。 先ほどこのアパートは、火事で全焼しました。火元はあなたの部屋のコタツです。 あなたは焼死しました。あなたが見ているのはすべて幻影であり、あなたはこの世の中に存在していません。 私はあなたに事実を伝え、あるべき場所に導くためにやってきました。 道理で、いくらエアコンをつけていたと言っても妙に暖かいわけで、なんか頭がぼーっとしてて、体が軽くて、窓の外の世界は奇妙に真っ白なわけだ。 そこで目が覚めて、今に至ります。 しかしコタツがやっぱり消えていたのはなぜなんだろうか。 まぁ寝てるときに熱くて消したのを覚えていないだけなんだろうけど。 -
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