普通 - 2003年10月19日(日) 今まであまり接することのなかった人が、実は私の状況を結構気にかけて くれていたことを知った。 ほんとにありがたい。 でも何事もなかったかのように、明るい様子で仕事をくれる。 私の何倍も苦労をしてきたその人の強さと器を感じた。 見習いたい。 その人が普通に私に接してくれたことで、私も「普通」の心を取り戻した。 ここ数ヶ月、自分は「普通」じゃなかったということに気づいた。 なんていうか。基本的な自尊心みたいなのがどっかいってた。 今は、割と得意分野の仕事を回してもらえる。 そんなに時間に追われて切羽詰ることもない。 なんか、涙が出そうなのだ。今のこの状況がありがたくて。 まだ自分の中で片付けないといけない課題はいくつかあるんだけど、 とりあえずひとつ何かが解決したような気がする。 たぶん月曜日からの私は、「普通」に、いろんな人と話ができる。 そのきっかけを与えてもらえた。 やっぱり、私は独りで生きているわけではないんだと思った。 こんな風に、今までたくさんの人から小さな善意をもらいながら、 (でもそれに気づかないで)なんとかやってこれたんだろうと思う。 私はブラックホールみたいだと、ずっと思っている。 ずっとそういう自分から変わりたかったし、少しは変わったつもりで いたけれど。 人から暖かさを吸い取るだけ吸い取って、そのまま闇に溶かし込んで しまう。今でもそうだ。 私は、今まで誰に、暖かさを伝えてきたんだろうか。 なんか自分で書いてても寒気のするような24時間テレビチックな文章 ですが。 こんな風に、ブラックホールという概念に親近感を覚える人なんて 多分いないよな。あんまり。少しはいると思うけど。 あの数々の暖かさと優しさはどこに行ったんだ。 その分私は温厚で優しい人柄になったか? いや。なってない。 感謝といくらかの負い目は確かに残るが、私はやっぱり人の善意を ばくばく食べながら生きている。 あつかましくて、強かで図々しい個体だと思う。 その状態を「普通」と感じているのが、本来の私みたいだ。どうやら。 その善し悪しはこれから考えるとして。 -
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