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2011年01月28日(金)
老舗古書店へ行ってみると










先日の夜、仕事帰り、久々に立ち寄りたいお店があった。

「アカデミィ書店」

そう、金座街の老舗古書店。

広島という街は、古書店文化が薄いというか、都心に古書店が少ない。
その中で、アカデミィ書店は、神田神保町っぽい古書店であり、都心でもひときわ認知度の高いお店ではある。

わたし、中学・高校生の頃、たまにバスにのって、都心へ買物とかに訪れると、八丁堀のバス停から降りて、まず必ず最初に立ち寄ったのがこの古書店。

その頃の思い出がいまも色濃く残っている。
欲しい本があるだろうか、希少な本や地図と出逢えるだろうか・・・
ドキドキしながら、間口が狭く奥に長いこのお店へ入っていく

特に、2階には、古い地図や時刻表、映画パンフレットなどがずらっと並んでいて、地図マニア、電車好きにとっては、まさにお宝ばかりの場所だったりする。

とはいえ、けっこう値が張るので、中学校や高校生のころの自分のこづかいでは買えるものでもなく・・・1階で、太宰治あたりの古い小説の格安本を買うのが精一杯でした


2、3年ぶりくらいに、2階に上がってみましたが、当時と何ら変わることのない店内。
だからよけい、自分が当時の学生のころの自分に戻ったような感覚に陥る。


相変わらず、古地図や、広島の古い写真、古い時刻表などは充実している。ただ、いい値も付いている。

逆にね、自分が持っている広島の古地図や、時刻表、鉄道の本などは、けっこう高値で売れそうですよね。

店内にね、「小学館コロタン文庫・鉄道切符大百科」なる本(小学生向けのポケットサイズの分厚い辞書のような本のシリーズ)が、5000円!!の値が付いていた。この本も含めて、コロタン文庫の鉄道モノ、けっこうたくさん持っていた。いま、倉庫を探せば見つかるかもしれない。そんなに貴重な本だとはしらなかった。(まぁ、30年前の切符や電車、駅が余すところなく載っているのだから、マニア垂涎の一品なのかも)


それとね、もう一つ気になったのが、新聞の号外

昭和天皇崩御の速報新聞が、これまた3000円くらい付いていた。
これも、探せば出てくるでしょう。(大きなニュースの新聞は取っておくところがあって。そのほかの大ニュースの新聞は、たくさんどこかにしまってあるはず)

こういうの、価値って意外とあるものなのですね。



昔は、古い映画パンフレットとかたくさん並べてあった気がしたけれど、いまはそれほどでもない。それだけ需要ながないのかもしれないけれど。

さすがに、壁に陳列された、広島の古地図の数々
うーん、ほしい(笑)

これをもって、街を歩いてみるのは楽しそうだけれどな。


昨今はブックオフのような古書店が幅を利かせているけれど
お宝探しのような本探しって、こうした昔ながらの古書店の醍醐味のような気がする


先日見に行った映画「森崎書店の日々」でも、貴子が「古本はブックオフで買う」といったとき、サトルは「ブックオフでは、うちの店のような希少な本は手に入らないからね」みたいなやりとりがあった。お客さんの注文に、古本市など廻って、なんとか手に入れて、渡していく・・・そんな森崎書店のような古書店って、なんだかホッとします。

アカデミィ書店でも、店の方と、とてもマニアックな注文をされる、紳士のお客さんとのやりとりって、妙に店内にいて、聞き入ってしまうものです。


そんな古書店散策の夜でした。



コバルト

広島在住
文筆とカメラとここちよい暮らしが好き
ホームページ⇒http://www.geocities.jp/cobaltblue21jp/

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