JNN50周年記念スペシャルドラマ「父よ、あなたはえらかった〜1969年のオヤジと僕」 同僚のリストラに抗議したことで、会社で上司から冷遇され、 それでも会社と戦おうとする小野寺利一(西田敏行)。そしてやさしい妻・春美(泉ピン子) そして就職しない息子の優(加藤成亮) いままで子供に無関心だった利一と、就職について意見が対立する優。 親子げんかの末に、優は家を飛び出してしまう。 夜の街をあてもなく歩いた末、ビルの屋上ののぼり、誤ってビルから転落してしまう・・・
しかしその後、優は、学生紛争真っ只中の1969年にタイムトリップする。 そして、ゲバ棒を持って、学生運動に参加していた大学生のころの利一(堤下敦)と、ラーメン店の店員の春美(相武紗季)に出会い、優は学生運動に巻き込まれていく・・・
というストーリー
ある程度、時代考証の上、街並みなど再現されていた 流れてくる音楽や、部屋のポスターなども当時のまま。
JNN50周年記念スペシャルドラマと銘打っているから、もっとお堅い、社会派の内容で、学生運動についても、もっと深く描くのかと思ったけれど。意識的に、若干軽く描いているかもしれなな。若い人が見やすいように。
ビルから転落してタイムトリップのわりに、現代に戻ってきたときは、屋上で眠っていた、つまり夢を見ていた設定に。あまり深く、タイムトリップの謎とかは触れられていない。そこは、JINとは、異なっていた。
大学生のころの父は、学生運動と、大企業への就職の狭間で、揺れていた。 仲間たちと語り明かす一方で、学生運動とは間逆の、大人の社会に向っていく。その境界線上の時代・時期を描き、翻弄される父と母の姿を、リアルタイムにともにする息子、息子の中で何かが変わっていく・・・
僕は楽しく見させてもらいました。学生運動のころの雰囲気は十分出ていたでしょうし、あぁ、こういう時代だったんだなぁっていうことは、なんとなく伝わった。 西田敏行さんと泉ピン子さんが夫婦っていうのは、なんだか懐かしい感じがして (昔は、この2人、よく競演していた) それに、ちょっぴりコミカルでもあったし。
相武紗季が歳を取ると、泉ピン子になるんかなぁ・・・などと思ってしまった人、多いのでは?
ところで、このドラマ、インパルスの堤下さん演じる、大学生のころの父・利一が、大変重要な役であり、まさに主役でもいいと思うのだが。
なぜか、当日の新聞テレビ欄に、名前が全く記載されていない・・・ これは、あんまりですよ!!
タイトルを無駄に長くするくらいなら、3文字削ってでも、堤下敦って名前を入れてあげるべきな気がしました。堤下さん、けっこう好演してたのになぁ・・・
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