カメラを持って、呉の町を散策する旅に出かけた。少し前、ある雑誌に、「呉・地図のない散歩旅〜自分時間を過ごすために、呉の路地裏へ迷い込む」なる記事を読んで以来、一度、じっくり歩いてみたいと思っていた。おもいがけず、時間が空いたので、カメラを片手に、出かけてみたのです。とにかく歩いた。坂道のノスタルジックな写真を・・・呉という街。時代に取り残された、昭和40年代の雰囲気が中心部に残っている。山に囲まれた、少々狭いイメージの強い。若い人は少ないイメージ。私にとって、いくぶん苦手な街。本当に所用な無い限り、訪れることはまず無かった。無意識に避けてきた街でもある。今回、街の中心部に訪れるのは2年ぶり。たかだか車・電車で30分くらいで行ける街なのにね。ちなみに、呉の中心部以外は、この1〜2年でたびたび訪れてるのに。江田島とか、広とか、焼山とか。なのに、呉の中心部だけは、なぜか避けてたとしか思えないな。意識してなかったんだけれど、ほんとに不思議だわ。苦手なところがあって、なぜか避けてた街だけれど、その記事や写真を見るうちに、いろいろ訪れたくなった。まず訪れたのが、一番の目的である、両城・三津田の迷路のような坂道の街。地図のない散歩旅をしてきました。映画「海猿」のロケをされた、二百階段を登る。びっくりするくらい急で、ある意味怖い!でも、生活道として、みんな登ってるのですよね。この階段から路地がたくさん延びていて、民家が片寄せあって斜面に並んでいる。二百階段は観光化されていて、看板もいくつか設置されていた。手すりもついている。思うがまま、巨大な迷路を迷い込み、細い路地を歩く歩く。そして、今度は百階段へ。こちらは、二百階段とは違い、一直線に天に向って伸びている。頂上の手前では、松の木が階段の頭上に伸びている。ちょうど、初老の女性が日傘を差して登ってきた。毎日、暮らしの中でこの階段を昇り降りしているのですよね。ここで僕がへこたれるわけにはいけない。この街、迷路のような坂道をすすむ楽しみと、ここでしか出会えない、日常のなにげない光景が、たくさん見つかる。坂道の水のみ場、手押しポンプ、段ごとに置かれた鉢の花、ほうき、ベンチ、掲示版の裏にかけられたたくさんの傘、坂の石積み壁にそって、整然と並んでいる自転車・・・人が生活している、その息吹を感じるなにげない光景が、妙に被写体としていい味をだしている。ふもとの三条銀座商店街も、昭和30〜40年代の雰囲気のまま。建物も、人も、看板も。すべてが。タオル店とか、天ぷら屋とか、文具店とか、金物やとか・・・独特の下町らしいラインナップのお店が並んでいる。谷商店というお店で、たこ焼きをいただく。写真の串に3つ刺されたたこ焼き、なんと50円です!まさに下町らしい。元気なおばちゃんが、たくさんソースをかけてくれた。店先の通りに、1個だけ背もたれのある1人用の椅子が置いてあるのがなかなかいい。坂道の風情、人々の生活、商店街の雰囲気・・・懐かしいさを感じる。カメラでそんな坂道の光景をおさめた。残念だったのは、この暑さのためだろうか・・・猫ちゃんにまったく出会わなかった。尾道も、呉も、坂道の街には、猫が必ずいるし、風景の一つになってるはずなのだが。残念。それから、大和ミュージアム・てつのくじら館周辺へ。この付近は、新しいスポットなので、綺麗です。観光客がほんとに多かった。ここのカフェもすごい人でしたよ。芝生の広場から、大和の甲板をイメージしたエリアへ。呉駅前へ行って、ひさびさにそごう(以前、働いていた)へ。その後、呉の駅ビルたちよったけれども、こちらも、あまり変わっていない。歴史の見える丘へ。ここから、造船所をぐるりと。その眺望は圧巻です。ぜひ、夜来てみたい!!宮原の街をすすんで、和庄から、本通・中通へ。大きなアーケード街・商店街だったのだが・・・ここに来るたびに、どんどん寂れてきてるのがよーくわかる。きっと、買物客も、にぎわいも、どんどん呉駅周辺に取って代わられているのだろう。ポポロとか、クレアルとか、シティパルクとか・・・このエリアの大型商業施設も、なんだか以前より寂しくなったような。それだけ、人気のテナントは、呉駅周辺に移っちゃったってことでしょうね。ただ、ポポロにタリーズがオープンしていた。のども渇いたから、立ち寄って、アイスコーヒーをいただいた。ちょうど、れんが通りのアーケード側の大きなガラスの傍のソファー席。ぼんやりと、人の流れを見ながら。呉はB級グルメの宝庫。メロンパン、フライケーキ、屋台、アイスもなかなどなど。それも楽しみのひとつです。メロンパン、もちろん買いました。中央公園から蔵本通りへ。初めて歩いたけれど、ちょっとした遊園地のような施設もあって、新たな発見ができた。電気カートとか、野鳥園、売店まであって。街中にこんな施設があるなんて!小さいけれど、懐かしい雰囲気。海猿の撮影のロケ地になった、とあるバス停も行ってみた。確かに、なんだか独特の雰囲気のある、映画のワンシーンに使われるのもわかるバス停だった。ただ、映画の時とは違い、バックにうっそうとなっていた草木は、綺麗に刈られてて、さっぱりしていたのは、少し残念。と、いった感じが大まかな散策コース。さすがに日焼けしました(笑)歩いてみないとわからないものです。この街、まだまだ深く知るためには、時間が必要ですね。宮原とか、入船山記念館、そして警固屋、音戸まで、今度行くときは、そちらをじっくり訪れてみたい。あの日本一短い渡船「音戸渡船」も、ぜひ乗ってみたいもの。いい写真、たくさん撮れたと思うので、また、ブログにて、UPしていきますね。この日記では、ほんの一部しか写真UPできなかったし。 メール|Twitter 前日の日記へ|月別日記リスト|過去の日記リスト |次の日の日記| コバルト 広島在住 文筆とカメラとここちよい暮らしが好き ホームページ⇒http://www.geocities.jp/cobaltblue21jp/ 文筆依頼、感想などは、メールでよろしくお願いします メール⇒こちら My追加
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