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2004年10月22日(金)
こころ変わりが本当に怖い

時には母のない子のように  だまって海をみつめていたい
時には母のない子のように  ひとりで旅に出てみたい
だけど心はすぐかわる  母のない子になったなら  だれにも愛を話せない

時には母のない子のように  長い手紙を書いてみたい
時には母のない子のように  大きな声で叫んでみたい
だけど心はすぐかわる  母のない子になったなら  だれにも愛を話せない

寺山修司の代表的な詩の一つ。

どんなに人は愛されても、愛しても、心というものはすぐかわる。
そんな人間の限界や矛盾というものを、わかってはいるのだけど、それを受け入れることを恐れている。
それを受け入れるこころを持たないまま、人を好きになったり愛したりすると、のちのち憎しみを生むことになる。「相手が裏切った」という感情へとかわっていく。

本当に、こころがわりが怖い。
どんなに深く愛しても、好きになっても、言葉で、行動で、毎日伝えても、相手の気持ちは永遠ではないという現実。
いつも不安と隣り合わせで、愛する人と向き合わなくてはならない自分。
どんなに相手に愛されても、不安は全くぬぐいきることができない。
不安で不安で不安で・・・
人間不信という問題とは全く違う。被害妄想といわれればそうかもしれんが。

唯一、安心できるのは、抱きしめてるときだけなのだろうか・・・





コバルト

広島在住
文筆とカメラとここちよい暮らしが好き
ホームページ⇒http://www.geocities.jp/cobaltblue21jp/

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