昨夜、一緒だった人と別れて、ひとり海を1時間くらいぼんやり見ていました。 言葉にはできない、たかぶるこころが、抑えられなくて、ひとり佇んで思いをめぐらしていた。海は、暗く沈んでいた。冷たい風が、身体を通過していった。
私は、もうかれこれ30年の人生を過ごしてきた。 ただ、人に自慢できるようなことは何ひとつない。 力も名誉もない、ただの凡人。自分に自信がもてないでいる。劣等感ばかり。 ことに、時々大きな挫折しては、自分を奥底まで追い込む。 一直線すぎて、一途すぎて、純粋すぎて、不器用。突き詰めて考えてばかり 地味で、人より一歩ひいて、生きてきた。いろんなことをあきらめたつもりだった。でも、人には、そうした弱い自分を偽り、もう一つの自分を演じてきた。 なにか自分には一生背負わないといけないものをこころに抱えながら・・・
そうした自分は限界に近いよ。疲れたよ。
あたたかい、やさしさや愛情に少しだけ触れると、自分はそのまま倒れんでしまう。目の前の陽だまりに求めてる。 自分の屈折したこころには、愛が足りないでいる。愛に餓えているからこそ、目の前のひだまりに求めようとする自分。そして、通じ合おうと懸命になる自分。
30年。なぜ、このような人生になったのだろう・・・ 無論、いろいろな理由はある。 幼少期の思い出、人との別れ、周りの人間との関係・・・ その中で、なにかをあきらめられないでいる自分。なにかを守ることで、愛することで、自分の存在を感じたい自分。なにか割り切ったりすることが出来ず、情に流される自分。いろんな吹っ切らないといけない自分を、たくさん持ち続けてる。
誰かに理解されるとは思っていない。 ただ、今の自分の現状は、ひとりきりということ。 裏打ちされた、幸せや、絆を得ることは、今の自分には難しい。
ひとりは、とても寂しく辛いが、今の自分は、ひとりになるべくして生きてる気がする。
言葉にするには難しいが、これは、自分にしかわからないこと 誰にも本音では頼れないことかもしれないね。
夜、海を見てると、こころが大分静まる。ときに吸い込まれそうになるが・・・ ほんのささやかな幸せや人のぬくもりが、自分にとって本当にとても大きなことのように思えた、こころがあったかくなった1日でした。
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