Land of Riches
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2024年06月02日(日) |
express my truth |
常磐線各駅停車は地下鉄千代田線&小田急線と相互乗り入れをしているので、 時々、小田急の車両に乗ることがあります。心を穏やかにする効果を期待してか、 車内が白ではなくオレンジ・ピンクの暖色系統になっているので、すぐ分かります。 その中吊りでイラストレーターのキン・シオタニさんがCity Rice Fieldこと 町田市鶴川で日記をテーマにしたトークライブをやると知り、申し込みました。
ゼルビアのホーム野津田の最寄りとして何度か降りた経験のある鶴川。 駅前のスタバを見た瞬間、昔、試合後に口にしたコーヒー系の飲料が胃に合わず、 ホームで吐いたのを思い出しました。人間の記憶は眠っているだけで 引っ張り出すインデックスごと沈んでいるのだと改めて思い知らされました。 会場のポプリホールは和光大学の名を冠していますが、ネーミングライツとのこと。
迷いなく線を入れていく流石のドローイングパフォーマンスからスタート。 拍手が鳴りやまなかった、と未来日記をまぜて会場を和ませて始め、 時折脱線しつつも、終始トークは面白くて、踏んだ場数を感じました。 (独りでテンション高く喋り続けるってかなり難しいはず)
日記にもいろんな種類があります。人類が日記を始めたのは、日常から離れた 非日常たる旅の記録が発端だと言われています。有名なのはカエサルのガリア戦記。 子供の頃から旅を重ねてきたKINさんも、最初は旅先の絵を描いた絵日記でした。 (その効能を実感しているので、我が子にも絵日記を強制させたそうです) そこに使用済の18きっぷを貼り付けたり、出費記録を添えたり。
土佐日記や更級日記は他人に読まれる前提の日記スタイル文学。御堂関白記は 藤原道長本人の意思に反し今も残ってますが、日々の出来事を記録する備忘録です。 石川啄木がローマ字で記したのは、他人に読まれたくない心情の吐露。 KINさんもこのスタイルの日記を持ち独自のひらがな表記まで開発していますが、 なんとこのトークライブで五十音表を披露し、下敷としてグッズ販売してました。
これを書いている今(6/9)KINさんのインスタで久しぶりにそのKINGANAを見ましたが、 実は読めてしまった自分にびっくりしています。割と理に沿ったデザインなんですよ。 (説明されれば分かるけど、パッと見たら意味不明の図形なので私的日記に適しすぎ)
そして夢日記。見た夢を起きたらすぐ記録して(KINさんは寝床でインクを こぼしてしまった経験さえあったとのこと)人間が最も忘れやすい経験を残すツール。 スピリチュアル方面で無意識を知るツールとしてよく推奨されます。 ただKINさんも体験したように、鮮明に夢を覚えていられるようになる半面、 現実と夢との区別が怪しくなる副作用もあります。かつて夢日記を残し、 現在、研究の対象とされている明恵という僧についての紹介がありました。
最後にKINさんの素敵なイラストが添えられたオリジナルの絵葉書日記を作成し、 1年後の自分へ届けてくれるサービスに参加して終了。前にも1年後の自分に 手紙を出しましたが、今回はハガキなので人目に耐えられる内容しか書けず。
このLRも日記とはいえ当日ではなく後日まとめてが多いですし、webで公開しているため、 書かないこともたくさんあります。自分専用のサービスと併用していた時期もありますが、 大体サービスは終了してログは飛びますし、紙の手帳やノートは押し入れに 放り込んで見返す機会もなく(私は視界に入らないものの存在を認知できないので) そのまま部屋の肥やしとなり、最終的には断捨離の餌食になってしまいます。 なんだかんだで20年以上ログが残っているエンピツすごいんですよ。
2024.6.9 wrote
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