Land of Riches
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2023年10月29日(日) |
Another HERO [後編] |
福岡滞在最終日。近郊の黒田家ゆかりの地はそこそこ訪れているのですが、 まだ行ったことがない中から宗像大社を選びました。次こそは糸島でしょうか。 (もう何年糸島に行きたいと言い続けているやら)
博多駅で黄色い紐のついた東筑軒のかしわめしを購入して電車で東郷駅へ。 映画黎明で登場したピンクの紐は天神の大丸でないと買えないのです…。 加えて食べた人の体験談でも度々挙げられていた通り、映画に出てくるサイズは かなり大きいもので、女子には少し多め。製品としてはミニサイズもあるのです。 この大きさを2つ持たされて、自分の分がないと思っていたとしたら黎明長谷部って。 おなかいっぱいになって満足しました。もちろんお味もGOOD!
宗像大社は宗像三女神を祀る神社で、私が行った辺津宮、大島にある中津宮、 今では神職しか渡れない沖ノ島にある沖津宮の総称です。辺津宮の境内にも 第二宮・第三宮があって三女神は全員祀られています。初日の光雲神社・櫛田神社から 参拝するごとに山姥切国広単独行の全員無事での完走だけを祈願していました。
境内には古代祭祀の流れを汲む高宮祭場という聖地もあって、そこでだけ売られている おみくじさえあったほど神聖な場所扱いなのですが、10/3に夜神楽も行われるため 電気を用いた照明が移動経路を含め備え付けられていたり、鎮守の杜にも島へ流れ着いた 海洋投棄物を使った現代アートが展示されていたり、本殿のそばでは 15等ぐらいまで商品があるくじが行われていたり(特等は水圧洗浄機でした) 柔軟な姿勢の神社という印象を受けました。神宝館も沖ノ島で見つかった 勾玉や鏡といった国宝と、現代の名工が手がけた陶器を並べるスタイリッシュな展示。 歴史を感じる古代の品も良かったですが、あまり見る機会がない現代の名作を 見られたのは目の保養で良い機会でした。そちらの写真撮ってしまうくらいに。
近所にある世界遺産ガイダンス施設「海の道むなかた館」ではボランティアガイドから 興味深いエピソードをたくさんうかがえました。江戸時代、福岡藩が沖ノ島に 100日交代で警備藩士を配置していたが大島からの渡海に苦労していたこと、 今でこそ神職のみが滞在できる沖ノ島だが世界遺産の指定を受ける以前は 男性だと年に1回の祭りで200人ぐらいは誰でも行けた(女人は禁制)こと、 漁師が大漁だと神への捧げものとして魚を手に上陸していたことetc.
沖ノ島は全体が遺跡のような存在ですが、灯台(昔は灯台守も常駐だったとか)や docomoのアンテナ、太陽光発電のパネルなど現代設備も設置されているそうです。 むなかた館も世界遺産に指定された直後は観光客が大量に押し寄せ、映像施設に 並んだ大量の椅子は当時の名残(私は資料映像を薦められるまま貸切で見ました。 鑑賞人数を宗像市として記録している)でした。歴史や伝統と、観光や商号との 切り離し難い関係を改めて考えさせられもしました。インバウンド復活途上だけに。
残念なのは通りもんや焼きたてなんばん往来など当地の美味しいスイーツを 今の健康状態では『買った土産は自分が食べるだけ』な私ではスルーするしかない点。 持ち帰った土産は博多阪急で買った八女産の日本酒(福岡市内限定販売銘柄)のみ。 スタバの福岡限定カードは買って、福岡空港でも使ったんですから、その辺は 自分の中で妥協すれば済む話のようにも思いますが…次回への宿題ですね。
とにかく2023年で一番楽しかったとも言えるぐらいの素敵な遠征でした。 七夕の夜のライブで、福岡でのイベント開催を発表してくれた―福岡で単騎出陣希望と 願いを叶えるフォームに投稿したら一部とはいえすぐに叶えてくれた木原さんに感謝です。
2023.12.9 wrote
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