Land of Riches
Index|Before|After
「蓼食う虫も好き好き」の対義成句で、「巨人大鵬卵焼き」の高尚版が本日のタイトル。
6/16に刀ステ感謝祭ビュッフェが突如発表(と同時に予約開始)された際も 騒然となりましたが、7/14正午にまたも突然、1週間限定開催のコラボ和御膳 企画が追加されました。ランチ30食・ディナー20食限定。当初は一人席がないとも 言われてましたけど、これは予約した日付によったらしく、平日夜はOKでした。 七周年感謝祭が幕張=千葉県開催で助かっている面が今回いろいろあります。 (結局、イベント後3日間延長開催されることになりました)
本当に急遽だったのかな…と感じたのは、決済がビュッフェの事前と違って 当日現地支払いだったこと。クレジットカードで払ってしまったので、 私としては請求されるタイミングは結果として一緒なんですけれども。
45振りが参戦する感謝祭ですが、和御膳にモチーフメニューが登場するのは9振りのみ。 ラストの彩り豆カンジェラート添えがメインビジュアルをイメージしたデザインなので、 全員いると言えなくもないのですが、特別扱いを強く感じ、長谷部がいて嬉しかったです。
▼先附(俗に言うお通し):三日月豆腐と順才(三日月宗近)
▼壱の膳・前菜:鶴盛蟹霙和え(鶴丸国永) 鮑肝ソース香味焼きと赤パプリカ(加州清光) サーモン牡丹見立ていくら添え(歌仙兼定) 炙り鰹(陸奥守吉行)
▼弐の膳 焼物:銀鱈西京焼き(山姥切長義) 鶏松風(へし切長谷部) 笹麩(三日月宗近)
奉書焼き:鶏南蛮仕立てと夏野菜煮浸し 和風タルタルソース添え(山姥切国広)
▼お食事:ミニすき焼き丼(和泉守兼定)
三日月の形をした豆腐、鶴の形の器に入ったみぞれ和え(なますかと思って 食べてしまいましたが大根おろしなのでみぞれ和えが正解)、銀髪≒銀鱈と 割と分かりやすいメニューもある中で、長谷部はぱっと見ではよく分かりません。
しかし、メニュー発表時にtwitter改めXですぐに考察があがってきました。 松風焼きとは能の「松風」に由来するネーミングで、表側だけにけしの実を振り、 うら寂しい=裏側は何もなく綺麗な状態として作ります。これが裏のないまっすぐな 生き方をしよう…という縁起でおせち料理にラインナップされるようになったのです。 まさに、舞台刀剣乱舞の、和田さんが演じる長谷部そのもの。唸りました。 争奪戦に勝てて予約取れて良かったと心底感じたのは、このタイミングです。 (あまりに嬉しくてりんたこのお便りにも投稿してしまった)
縁がないと思っていた8月のキャラクターイメージカクテルもオーダーできました。 年配の店員さんが加州清光を言えなかったり、山姥切とだけ言ったり (一部の伯仲こじらせが聞いたら激怒しそう)するのも当たり前な、 本当は割と格式高い日本料理店です。コラボさせてもらえるだけありがたいというか。
最初の1杯、清光のが凄く美味しかったので、7月のビュッフェでカクテルだけ コラボカフェレベルだと感じたのはたまたまかも…と思ったのですが、 2杯目の山姥切国広からはやはり何故かこのコラボだけドリンクのレベルが…でした。 喉が渇いていたのかも。迷ったのですが渇きを覚えたので3杯目の次郎太刀 (ノンアルコール日本酒がベースなのですが、正直普通のお酒吞みたかった)も オーダーし、ここで入手した陸奥守コースターが感謝祭本番の交換で役に立ちました。
鱈の西京焼きが口の中でとろけるように味わえたのは初めての感覚。 松風も中にレーズンが入っていて甘み(優しさ要素?)もありました。 コース全体の品数が多く(男士はほぼ蛋白質で構成されている) ミニすき焼き丼辺りから正直、胃袋がギブアップ気味だった点を除けば、 非常に美味で、かつ接客も一流ホテルで文句のない、素晴らしいコラボでした。 数年前、徳川美術館がコラボ料理を出した時に羨ましかったのが昇華されたと言いますか。
感謝祭本番を終えてから、山姥切国広が宮崎の定番料理チキン南蛮だったのは 彼に太陽要素を付与する一環だという考察を見かけて、震え上がりました。 (奉書焼きは布をイメージしているのは流石に分かりましたが、本来は魚料理だとか) 他の男士も実は長谷部並みによく考えられた献立なのでしょうか。 和風タルタルの和風部分がピクルスの代わりに漬物だと気づけないレベルの味音痴な私です。
2023.8.13 wrote
|