Land of Riches


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 2023年04月14日(金)   分陀利華(その3) 

葬儀本番では僧侶が二人(住職夫妻)に増えました。1人増えると御礼が5万円プラス…。
祖父の時は後から院号を依頼して無駄にお金を払っていますが、今回は揃いの院号付き。
帰りに明細書を葬儀屋から渡されたのですが、花束8000円など値段めちゃくちゃでした。

出棺前に会場を飾り付けた大量の花を葬儀屋スタッフが切り、棺に詰めました。
他はひ孫が作った折り紙飾りなど。個人の使った物は入れても意外と燃えないそうですが、
今回は特に何も入れませんでした。祭壇の両脇を飾った手芸作品もそのまま持ち帰りです。

可愛がられた記憶しかない外孫たちが泣きながら遺骸に最後の別れを告げる姿を
少し離れた位置で眺めていたのですが、涙もろい義妹に見つかり、花を入れさせられました。
まさか自分が嫌っていた祖母の死で泣くとは思いませんでした。恨みつらみと
喪失感は普通に両立するんですね…意外でした。でもそんな自分も肯定したいと感じました。

祖母は長くないと言われていたので、帰省した際に集っていた叔父・叔母たちにも
悲壮感はあまり強くありませんでした。来るべき時が来てしまったというか。
この世に、病気ではなく老衰で死ねる人がどれほどいるのでしょうか。
老々介護は特に母にとって負担でしたが、それでも周囲を大きく苦しめることなく
あの世に…浄土に旅立った祖母は、果報者ではあると思います。

1時間ほどの火葬を経て戻ってきた祖母の骨は、人の形をとどめていませんでした。
火葬場係員の説明で、かろうじて部位が分かるレベル。特に下半身は実質寝たきりで
弱り切っていたため、ほとんど残っていませんでした。カルシウム摂取しないと
こうなってしまうのか…と骨粗鬆症対策頑張りたいと感じました。切実に。
(上半身は、正月にも私の手を強く握ったように、相対的にはまだ残っていた)

繰り上げ初七日法要で昨日から通算3回目(喪主の長女なので順序が3番)の
焼香を行い、精進落としは各自持ち帰りとなって実家の食卓で食べました。
塩辛過ぎる焼き鮭と、なぜか3尾も海老が入っていたのが印象的でした。

この精進落としで甥姪にコロナ禍明けて初めて、数年ぶりに話せました。
ピアノ、バレエ、サッカー、英会話と習い事漬けで中学受験も控えている兄妹は
英語教師の影響で互いに呼び捨て。負けず嫌いで互いの悪口ばかり言ってました(笑)
父親の立場が弱そうなのが傍から見ていても察しられました。
やっぱり可愛いですよ。数少ない血の繋がりを感じる相手ですから。

一連の葬礼をを通し、時間経過を痛感しました。
今年は両親と過ごす時間を、つまり帰省を増やす方向になるでしょう。
GWの帰省も、もともと残り時間の少なさゆえに私欲を捨てて組んだ予定ですし。

2023.4.23 wrote


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