Land of Riches


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 2022年08月07日(日)   charoite 

在宅勤務時代からぼんやり愛好しているオラクルカード引き動画で
チャロアイトという紫の石を初めて知りました。語源はロシア語で魅惑だとか。
ロシアのとある場所でしか採掘できない、つまり今は縁の持ちようがない存在。

チケットのみならずグッズすら大激戦だった刀ミュの伊達双騎、初日を迎えました。
BA.5大流行で鬼太郎・ワートリ・漆黒天(これを書いている8/8時点で私が
見に行く予定だった日も中止に)と続々舞台が中止になる中、上演できただけで
素晴らしいと感じてしまいます。どうか無事に完走できますように!

刀ミュの単騎・双騎は特に源氏兄弟時のトラウマ(1部で曽我物語を演じて、
男士当人が1秒も出てこなかった)以来、蓋を開けてみないとどんなテイストか
全く分からないとファンを震え上がらせてきましたが、今回の伊達双騎は刀ミュの
観劇デビュー、一歩目に推奨する人すら出てくるぐらいの王道ミュージカルでした。

グランドミュージカルでも活躍されている岡さんを政宗役に迎え、
(ご本人も2.5との垣根を超えるべく意欲的に出演されている模様)
唐橋さんを虎哉宗乙+支倉常長と政宗の生き様を語るストーリーテラーに据え
硬軟織り交ぜて展開に緩急をつけた1部2時間。そう、本公演並みの長さ。

鶴丸役の岡宮さんはグランドに近いミュージカルにも出てますし、
牧島さんもアーティスト活動を行うぐらい歌上手いんですが、岡さんが圧巻すぎて。
ステ義伝でも政宗が男士を食っていると言われてましたけど、今回は完全に
政宗が主役の一代記で、男士二人は脇役でした。燭台切がいてもどうだったかな…。

政宗はいろんな切り口で描かれた戦国武将ですが、今回は手紙がやたら残っている点を
軸に据え(一次資料が多いから史実が色濃く残っていると言える)
穏やかに文を綴りながら、野心を世界レベルで広げた生き様を描いてました。
あまりに王道過ぎて、男士がサブっぽかった以外、不満は出ないのではと感じました。

本公演ではないので役者の人数は少なく、不立文字という概念を板の上に導入して
鶴丸と大倶利伽羅に歴史人物を演じさせる工夫が施されていました。
激しい動きは少なめ(一応殺陣はある)とはいえ、2時間のガチ演劇と
40分のライブをマチソワで東京・大阪とやり続けるのは、20代の役者とはいえ
なかなかハードではないかなと感じました。繰り返しですが、ただ完走を願うのみです。

にっかり単騎から、王道を良しとする傾向で良いのではないでしょうか。
ただ、今回もミュ本丸の歩みで序盤の1振り折れた影が色濃く感じられましたが…。

2022.8.8 wrote


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