Land of Riches


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 2019年10月03日(木)   役者という在り方 

BSプレミアムで岡田准一さんが石田三成・小早川秀秋・黒田官兵衛の
関ヶ原の戦いでの心理をプロファイルするという番組「ザ・プロファイラー」を
V6推しのフォロワーさんが呟いてくれたおかげで見ることが出来ました。

3人中2人を演じたことがある(と言っても映画「関ヶ原」での三成の描かれ方は
岡田さん的にも納得は出来ないらしい)俳優は歴史への造詣が深いのもあって、
「山城に来て堀の話をしないなんて野暮」なんて名言(?!)も飛び出して。
関ヶ原の戦いは史料分析が進み、秀秋は最初から東軍だった説が有力になったりしてます。

それでも、全国の多くの人のたくさんの決断が積み重なってできた、
どれか一つでも違ったら違う結果になっていたかもしれないジェンガなのは確実で。
(先日の東北歴史文化講座でも上杉家の動向を学習したばかりですし)

番組の最後、官兵衛のターンで岡田さんは大河ドラマ「軍師官兵衛」の終盤で
如水が口にした「子どもに超えられるのは悪いことではない」というセリフは
自分が脚本化に直訴して入れてもらったものだと明かしました。
この発言だけで、番組見た甲斐があったと感じました。

ぶっちゃけ、如水(大河ドラマだから悪賢く描き切れなかった評が世間では多いんですけど)の
性格にはそぐわない発言ではあるとも思うんですよ。でも、これが岡田さんの
1年間黒田官兵衛という生き方を演じてきてたどり着いたフィナーレだったのです。

演技は役者さんの人間性と、非実在人物(歴史上の偉人と言えど現存はしてませんから)の
キャラクター性が掛け合わさったハイブリッドだと最近よく感じます。

和田さんの少しずれかけた生真面目さと優しさに引きずられるステと映画の(特に前者)長谷部。
毎日twitterで誕生日を祝う諏訪部さんに似て、毎日が誰かの誕生日と言ったテニラビ跡部様(フルボイス)
そして、長政こと松坂桃李さん(今でも岡田さんを父上と呼ぶ)を認めた岡田官兵衛。

和田さんはよく2.5次元は人間が演じることに意味があると言いますけど、
これは人が演じているからこそ現出する尊いものですね。ありがたいことです。

2019.10.7 wrote


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