Land of Riches


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 2019年09月01日(日)   至宝 

今日は昨日行けなかった(先週も行けなかったと書いてますね…)博物館に
行こうかと思いましたが、ファーストデイで映画が安いので映画館へ。
とうらぶコラボを仕掛けてきた松竹の本気こと「引っ越し大名!」です。

「超高速参勤交代」と同じ原作者が脚本、監督は「のぼうの城」の方。
脇役まで豪華キャストで固め、テーマである国替えに関しては監修を受けつつも
全体的には娯楽時代劇!楽しければそれでいい!という現代ノリのエンタメでした。

そもそも国替えを命じられた理由が男色なのにビックリ(史実は親戚の御家騒動に巻き込まれた)
当時、衆道は武士の嗜みレベル(女にしか興味なかった秀吉が異色扱いされたほど)でしたし、
現代もLGBTが盛んに叫ばれる時代ですが、誰にも分かり易い原因としてBLを設定するとは…。
殿様は及川みっちーさん、小姓はテニミュ2nd松岡さんで、隠しもしない男色関係です。
及川さんは原作者の強い希望でのオファーだそうですが、羽生ゆづるさんが
仙台藩主をやったのと同じで、先天的な高貴さが役には必要だったのでしょう。

御手杵(主に鞘)は馬印としてOPから予想以上の頻度で登場。
引っ越しに際しては不用品を捨てねばならぬ…と星野さん演じる主人公も
愛読書を涙ながらに捨てる(焼却処分前に4日間書庫に籠って暗記した)のですが、
越前松平家の家宝である御手杵は下士から当主に至る誰もに大切にされてました。

ヤマ場では高橋さん演じる御刀番の鷹村に殿様が御手杵を使えと指示して
大立ち回りとなるのですが(あくまでも許しを得ないと使わないところがポイント)
とにかく長く重い槍だというのを存分に描く立ち回り(振り回して当てるだけ等)で
とても見ごたえがありました。鷹村は主人公の真逆で脳筋、御手杵の槍を見るだけで
テンションが上がってしまう可愛いキャラです。いや大体の登場人物可愛いですが。
高橋さんは濱田さんとの仲の良さを撮影中見せつけてたようですが、この二人軍師官兵衛仲間ですね。

不純な動機で見に行ったと言えますが、素直に楽しい時間を過ごせました。
細かいことを考えないで見るエンタメ時代劇、映画とうらぶに通じるかもと思いました。
(ちなみに原作小説には御手杵は全く出てこず、監督が撮影数日前に
 そんな家宝があると知って急遽面白さ重視で導入したそうです。凄いですね)


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