Land of Riches


IndexBeforeAfter

 2018年05月31日(木)   壱/虚と義の物語 

有休を取ってTDCで3日連続開催された刀ステの上映会に行ってきました。
初日は虚伝(初演)と義伝。キャス変されたり、本業を声優に変えたりまでしてる
虚伝初演キャストを大量に集めてきた時点で、マベの気合が感じられました。
その割にはリピーター特典の案内が不十分で大炎上したけど。

刀ステシリーズ最初の上演である虚伝初演は2年前の5月上旬。
MCがとうらぶをよく分かっておらず(多分後で楽屋で絞られたと推察される)
キャラ名やゲーム用語を間違えまくっていたのですが、キャストもそれを突っ込めず。
私だって2年前にどんな仕事をしていたかと問われたら、正直覚えてないので、
責める気にはならないですが…(たまたま隣にいた人が、1年前に大失態をやらかした
うたプリ「プリライ」でのファンの傷を思いやった諏訪部さんの発言について
話していたけど、イベントで決してこの手のボロを出さない諏訪部さんがプロ過ぎるだけ)

それでも、2年経った今、初めて知ったこともあって驚きました。
テニミュ方式で若手を並べて始めた刀ミュと異なり、刀ステはキャスト自身が
驚く豪華メンバーで始まったのですが、鶴丸役・染谷さんの存在は大きかったのです。
軍議だって、北千住マルイで末満さんが買ってきた総菜を、拡樹さんと染谷さんが
ああだこうだと言って流れを決めていったものです。
(だから再演で健人さんは軍議ですぐに視線が向けられて大変だったらしい)
染谷さん曰く、全体的に暗い話だから、誰かが明るくしなきゃいけない、
それができるのは自分(鶴丸)なのでは、と思ったとのこと。

私が初耳だったのは「ラストに山姥切に仕掛ける膝かっくんは、ある日の稽古で
唐突に染谷さんが取ったアドリブで、稽古場が大爆笑になったから、
原作ニトロの了承をもらい、台本に組み込まれた」でした。
これも明るい方向に持っていく一つのアイデアだったそうで。

今ではアニメ2作にも取り入れられている、鶴丸が肩で刀を担ぐ仕草も、
最初に現出させたの染谷さんなんですよね。

登壇しないキャストは二手に分かれて座談会したのですが、
スタッフT(メールには初演と書かれていた疑惑)持参しろと言われたのに、
どちらなのか悩んだのは佐々木喜英さんだけで(両方持ってきた)、
和田さんと椎名さんは迷わず再演のみ、北村さんに至っては忘れて借りるという。
真剣必殺は海パン一丁みたいだったと言う北村さん、魔王の刻印見せる
佐々木さんの演技を絶賛してた和田さんと、仲良しぶりを見せてくれて嬉しかったです。
私、やっぱり織田の長谷部が好きなんだなって再確認できて。

初演は和田さんの演技としては殺陣を中心にまだまだ未熟なところがあって、
それは2年経った今も演技を見続けてるから分かることなんですけど、
見直すとしても再演を見ることが多いので、不思議な気分でした。
蘭丸が不動下賜に素直に喜んでたり、長谷部が不動にきつかったり、
再演で手が入れられたところは特に気になりました。後者は実は初演が好きですけど。

虚伝と義伝の上映会のインターバル思いのほか短くて(これもリピーター特典配布の
一因だったような)夕食もろくに食べられず夜の義伝上映会に突入。
昼間は先輩役者さんに囲まれておとなしかった納谷さんが、猪野さんと二人きりとあって、
恋人繋ぎで入場するわ、うってかわって大暴走してました。

というか、伊達組のキャスト(鶴丸以外)は燭台切役の東さんと
リアルでの仲良しを選んだのは感じてましたけど、本当に仲良いんだなって。
(納谷さん、猪野さんと仲良しっぽく入場してきたけど、公演期間中は
伊達の三人でばかりつるんでいたとか。東さんがバカップルについていく
大型ゴールデンレトリバーと言われていた…(笑))

殺陣が好きな猪野さんにとって、刀ステは虚伝を見て出れなくて
本気で悔しがったという作品。満を持して大倶利伽羅として出演したのですが、
見事な彫り物ゆえに刀は強度が下がったようで、40公演以上で折れた回数二度。
肉弾戦でしのいだことは観客の語り草となっている(虚伝でも佐々木さんが
回し蹴りで切り抜けたことがあって、和田さんが絶賛していた)のですが。
二度目はまさかの前楽で、そこから羽鳥さんが大急ぎでまた見事な龍を顕現させて。
ライビュでは、彫り物がカメラに抜かれるよう、出陣の儀で必要以上に
顔に刀身を近づけたというエピソードが披露されました(実際映像でばっちり映ってた)
猪野さんの殺陣、凄い激しくもあったんですよね。刀ステ大倶利伽羅は戦闘マシーンで。

義伝は長谷部がいないのもあって、滅多に通しては見ないのもあり、
3時間の公演を大画面で見たら(しかも挨拶は近くで見れて嬉しかった2列目も
大画面は見上げる格好になり首が瀕死)視神経に大ダメージでした。
何度も書いてますが、殺陣が得意な猪野さんでも速過ぎてついていけないという
富田翔さん(as伊達政宗)の殺陣の凄まじさを実感できたのは良かったです。

ニコ生で、義伝は少年漫画のような熱い話だというコメントを見ました。
確かにそうかもしれません。乾いたところがないですもんね。

2018.6.3 wrote


やぶ |MailWeblog