Land of Riches
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2017年06月06日(火) |
時は来た、ただそれだけだ |
どんなに有能な人間でも無能な人間でも1日の長さ、1か月や1年の日数は 同じだと勤務先は全く理解してない悪寒しかしないんだぜ?(挨拶)
退社後に刀ステトレブロの交換で池袋へ。待ち合わせまでの時間潰しに 三省堂へ行ったんですけど、平積みされていた演芸系雑誌の表紙に 「子午線の祀り」の文字があって大興奮。大学時代から見たいと切望しつつ、 タイミングが合わなくて10年以上の歳月が流れてしまっている作品です。 (私の大学での卒論テーマは「平家物語における平知盛像」)
前回公演が2004年、その前が1999年、更に前は…といった調子で、 初演が1979年なのに過去7回しか上演されていません。 多分野から人を集めないといけないので、なかなか難しいようです。
それが、なんと今年の7月に野村萬斎さん主演で13年ぶりに上演されるとのこと。 待ち合わせ前にコンビニ走って、即行でチケット取りましたよ。 ほとんど残っておらず、ラッキーでした。何が何でも7月まで生きなきゃ! 池袋を交換場所に指定してくださったろフォロワーさん、そして三省堂。 いろんな偶然が積み重なってようやく取れたチケットと言えます。
古典芸能と大衆演劇の各ジャンルから演者を集め、群読で化学反応を狙った 昭和屈指の戯曲。しかしながら、2004年公演で知盛を演じた萬斎さんには 悔いが残っていたようで…平成の今に合う演出を、と今回は芸術監督。 これまで古典サイドが担ってきた義経を現代劇サイドにするなど 独自性を見せながら、武満徹さんの音楽は継続使用、など昭和屈指の戯曲が 古典芸能のように伝えられていくことも目指す公演だそうです。
知盛は平家物語で入水する前の台詞が格好良すぎることで有名ですが、 「子午線の祀り」では更にその後、意外な人物の名前を叫んで散っていきます。 そこまでの展開を踏まえて、え、そこで叫ぶ?!って思うんですが、 岩波文庫で脚本しか読んだことがない私でも非常に印象に残っているひとことです。
これを、ついに生身の人間から発せられるのを聞けるんです。楽しみでしかないですよ。
2017.6.7 wrote
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