|
Land of Riches
Index|Before|After
| 2016年03月07日(月) |
梅は春の魁、水戸は天下の魁 |
水戸に行ってきました!
昨夏の燭台切展示で全国から審神者が殺到した水戸。 (東大で開催されたフォーラムにて館長いわく、夏は博物館には人は来ないらしい。 高温で不要不急の外出は控えるようにと言われるご時世なので) タクシー業者等より徳川ミュージアムへ再展示の要望が出されただの、 水戸市が9月頃から刀剣乱舞とのコラボを模索していただの、噂は色々ありましたが、 水戸最大級のイベントである梅まつりでのコラボ実現となりました。
職場の休暇予定表、今月は悲惨なことになっていて(年に一度は5日以上 職場離脱しないと法律違反になる業種のため)全く空いてなかったんですよ。 他の人が空けたので、慌てて抑えたのが今日だったのです。
月曜は博物館の類は休みと決まっています…が、3月の水戸は梅まつりのため実質無休。 いかに水戸においてこのイベントが重視されているかがうかがえます。
明治以降に生まれた呼称である三名園(茨城県では正式にこの名前は認めてない模様。 明治帝が訪れた三公園が歪んで伝わった結果らしい)ですが、私は全て制覇済。 今日が人生4回目の偕楽園。でも、梅が咲き誇る時期は初めてでした。
後楽園や兼六園は普通の日本庭園なので、四季それぞれの顔があります。 偕楽園は植えられている植物に偏りがあり(梅林、竹林、萩…といった調子) 花の盛り以外の季節はただ樹が並んでいるだけの場所もあります。
偕楽園を造営した9代藩主斉昭は梅を愛し、園内にある建物「好文亭」の名も 中国の梅にまつわる故事にちなんで命名されています。 梅は梅干にできるから、桜より実用性があると昔は考えられていたようです。
偕楽園が三名園で唯一無料なのは、領民を招いた斉昭にならってとされています。 今では中国人やブラジル人が梅林を歩き回る時代となりました。
刀剣乱舞とのコラボは、偕楽園内の観光協会運営店でクリアファイルを販売するのと、 武士ゆかりのスポット4ヶ所のうち2ヶ所で1枚、3ヶ所で2枚ポストカードがもらえるもの。
先人たちが効率的な回り方を編み出してくれたお陰で(この手のイベントは終了時刻が早い) 来るたびに案内が懇切丁寧になる(今回は人がいた)水戸駅4番バス乗り場で 1日乗車券を買い、JR駅にあったクーポンと併用して割引してもらいながら回りました。
露店がほぼcloseしてる常磐神社の義烈館からスタート。 徳川ミュージアムまで徒歩で移動して、朝から何も食べてなかった空腹を 初体験のガーデンカフェで満たします。水戸市産の米やUSAから輸入したハーブティーの ティーバッグを用いるこだわりを持ちつつ、伝票には裏紙を使うしたたかさ。
館長はフォーラムのパネリストとしても経済学専攻らしい割り切りぶりを披露してましたが、 水戸徳川家の格を守りながらも東日本大震災で被害を受けた墓の修復に 億単位の金が必要となっている現状を乗り切るためなら、やれることはなんでもやるのでしょう。
刀剣男士・燭台切光忠はそんな徳川ミュージアムにやってきた天恵でした。 ニトロプラスから寄贈された等身大パネル(戦闘姿で口元が不敵に少しだけ開いてるの 今日初めて気づきました。あのサイズだから気づけたという…見下ろされると 本当にかっこいいんだと気づけました。うっとり)は2枚。 通常絵は展示室の外にある単品用ケースの隣に置かれてました。
私の記憶が確かならば、このケースはTBSの水戸黄門関係の印籠やら台本やらがあったはず。 とうらぶブームが来る前、水戸徳川家が世間と最も繋がり易いとされていたコンテンツです。
黄門がドラマで使っていた杖や台本は脇に移され、博物館の顔が入るケースに 今は刀掛けに掛けられた燭台切がいる。ぶっちゃけ他の展示品は この1年弱で3回目の来訪ですから、大体見てるんですよ、もう。 入口で勧められた燭台切パンフも既に持ってますし。
刀掛けにいる燭台切が見られた、それだけで十分でした。
脱塩処理が現在の科学技術ではできず、酸化を防ぐビニールで何重にも包まれ 箱に突っ込まれてよく見えない剣を、次に行った茨城県立歴史館で見ました。 初めて見た…昨年5月の燭台切は、机に敷かれた白布の上にただ置かれていました。 8月に見た燭台切は、ケースに寝かされていました。羽田でも同様の置かれ方です。
同じ焼刀でも、「光圀伝」にも出てくる光圀唯一の手打ちで使われた刀は 以前から刀掛けに掛けられて展示されています。災害遺品でしかなかった燭台切が 刀としての神聖性を取り戻し、ミュージアムの顔として単品ケースに飾られている。 刀剣乱舞によって運命が変わった刀は何振りもいますが、その頂点にいるのは彼でしょう。
ミュージアムショップでも噂の安くないチョコレート(サイズ的に燭台切を 折らないと食べられないので断念。罪悪感感じながら食べたくない…)ありましたし、 ほうじ茶+ペパーミント+ステビアという組み合わせのティーバッグも5個700円だからなかなか。 他のグッズにも刀剣プロジェクトのシールが貼られ、購買意欲をそそります。 干菓子を買いました。
茨城県立歴史館では、鹿島神宮の直刀や古代の錆び付いた刀剣たちを見ました。 墓に埋められた刀剣は時を越えられないのです。ずっと人間が手入れしていないと。 直刀は、昔、アントラーズに通っていた頃に見たことあるのですが、遠い記憶です。
対象スポットの中では弘道館だけ水戸駅近くで遠く、夏にも行ったので断念しました。 確か前回も雨に降られたぞ私…その代わり今回は好文亭に初めて行ってみました。 とうらぶの本丸に似てると噂の。途中まで好文亭が対象施設だと思ってたのは内緒。 (弘道館とのセット券でないとカウントされない)
偕楽園でポスカとクリアファイルをゲットし、水戸駅から別春館まで歩いて 刀剣プロジェクト参加の梅酒を買って、ミッションコンプリート。帰途に着きました。
対象施設は昨夏行ったところばかりで、そうそう展示内容が変わるわけでもありません。 常設展の。そう考えるとトーハク…が凄いのは当然として、名古屋の徳川美術館の 収蔵品の厚みは半端ないと思い知らされた心地がします。再訪感そんななかった、あそこは…。
とうらぶと館長と水戸の街に運命を変えられた燭台切の未来が明るいものであるよう願います。
|