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 2014年09月08日(月)   いろんな試合を見て視野を広げる 

タイトルは氷帝2年の鳳、日吉組にダブプリ主人公・武蔵がしていた説教。

新テニ10.5巻で、跡部vs日吉の黒部コーチ分析メモとして、跡部は
「勝機を読む力に長ける。ギアを上げるタイミングが抜群」とされています。
いまいちピンと来なかったんですが、錦織さんの追い詰められるとパフォーマンスが
上がるところを見ていると、こんな感じなのかな…と思ってます。
現実とフィクションの区別がついてない? 世の中全てがネタ、もとい素養ですよ!

そんなわけで(?)行くかかなり迷いましたが(主にUS openによる夜更かしのせい)
柏へ引っ越してきてから10年以上経つのに初めての流経柏グラウンド、行ってきました。
プリンスリーグの柏ダービー、アウェー戦(会津くんが前日にアウェーだと
ツイートしていたのが、今思えば興味深いところ)です。最近の観戦は蚊避けスプレー必須ですな。

レイソルユースにホームアドバンテージが無いのは昔からほぼ進歩していないところですが、
日立台開催でも部員の応援にやられていたレイソルイレブン、今日は一段とやられ気味。
流経柏はレイソル(トップ)のチャントもナチュラルに使ってますし、ダメージ大。
応援部員100人はいなさそうだったけど、それでもあの迫力ならば
200人が四方を囲んで一斉にコールってどれだけの迫力になるのやら。


試合は、勝利へのアプローチが違いすぎて、話になりませんでした。
大人と中学生…というか、専門学校生と一般教養やってる大学下級生くらい違いました。
就職をゴールとした距離的なイメージで。…うーん、いいたとえではないですね。

いずれにせよ、私が山雅の試合ばかり見てるせいで、かなり“毒されて”いるのが自覚できました。
サッカーの魅力は選手が見せてくれる意外性―斜め上への裏切りだと言っていたのは、どこの誰だ。

千葉県の高校サッカーには、市船や八千代などがいて、まず全国へ出るのも大変です。
勝たなければ、勝ち抜かなければ全国大会にまず出られません。
ゆえに、勝つためにはどうすればいいかが、練りこまれてました。
ゴール前に5人6人並べることも辞さない守備。隙を逃さない狙いすましたセットプレー。
流経柏の4得点中3得点がセットプレーでした。直接FKが1本ありましたけど、
あとはCKから繋いでマークを外して。セットプレーとカウンターは
守備体勢を崩さなくてもフィニッシュまで持っていける、手堅い「攻撃」だと
どこぞやのJ2首位攻防戦記事エントリに書いてありました…そう、山雅を見ているようでした。

まずは守る。体を張ってでも守る。得点はセットプレーで必要最小限取ればいい。

ティキタカから、激しさと献身の時代へ。それはサカダイの欧州翻訳記事にあったフレーズです。
J2は湘南と山雅が決戦をやるぐらいで言わずもがな、J1も鳥栖が2位にいる時代です。
選手個々の力量足し算ではなく、走力と練りこまれた戦術で相手を倒す。
J1は悪い意味で(?!)均等になってきてて、理想的な意味の育成ではなく
戦力として求められる像からの逆算としての育成で、何が必要なのか…と思ってしまいました。

場面場面で自ら判断し、その掛け合わせでクリエイティブなサッカーを描く理想。
一般社会のように、すぐ使える即戦力を要求する余裕の無さがサッカー界にも押し寄せて、
今では大学でカチリカチリとフィジカル・メンタルを鍛えてきた選手が良いとされているのか…と思ったり。
(基本的なボールを蹴る・止めるは走る中にあっても必須ですけど)

勝利は二の次で、個の能力を高める訓練をずっと受けさせるべきか、
それとも育成年代から白星と黒星に彩られる時間を重ね、そこから自ら何かを得る体験を積むべきか。

レイソルU-18は、選手に何を求めて育成しているのだろう?

試合後に観客へ挨拶した後、独り、引き上げる足すら止まってしまった
会津くんは、両手で地面を叩き、そのまま座り込んでしまいました。
4点ビハインドでも戦い続けていた会津くん(他の選手も折れたようには見えませんでしたが)。
プロともなれば、何点リードされても戦い続けなければなりません。

プロになるために必要な能力が…プロ、を「Jリーガー」に限定したら
変質してきているのかもしれないと、そんなことを思いました。
一般企業同様、トップ昇格後にモラトリアムをくれればいいんですが、
レイソルは良い部類では他クラブに預けてお任せ(時間だけはくれる)のような…。
(昔はアンダー代表には出す、では協力的だったけど、今ではチーム事情で辞退させる始末)

サッカーに正解が無いように、育成にも正解は無く。
勝利へのアプローチ法だって、テニス同様、いろいろな道がある。
だからこそ、試行錯誤。

正解は無いと知りながら、見る側も、注意深く、丹念に、色々な比較対象を持ちながら、
それでもニュートラルに見なきゃいけないのかもしれません。
そもそも、応援対象を作っちまった時点で、中立になぞ見られないのですが!

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錦織さんを躍進させたとされるマイケル・チャンコーチのNYタイムズ掲載インタビューで、
興味深い言及(ツアーとテニス関係者の離婚について)があったので、当該部分をメモがわりにペタリ。

Q. So how do you like the coaching life?

A. It’s been tough in certain aspects.
It’s not the easiest for my family because I bring Amber and the girls with me wherever I go.
I told Kei before we started: “I know what the lifestyle is like,
and I don’t want to be away from my family.”
I knew that might be a deal-breaker,
because I know none of the other coaches have families traveling with them,
or at least not that often. But Kei was like, “Fine, sure. No problem at all.”
And it’s been great. We’ll all go out to dinner sometimes,
and I think what’s kind of funny is that Lani, who’s my 3-year-old,
I think she makes Kei smile more than any of us on our team.

Q. Still, I imagine you gave it a lot of thought.
You don’t need to be back out here.

A. I hate to say it but the tennis world is not easy.
Whether you’re a player, whether you’re a coach, whether you’re an agent,
the lifestyle surrounding the tour is not easy.

Obviously, I feel thankful actually that I met Amber after I was done playing,
because I think it would be really tough.
Unfortunately, in the tennis world I’ve seen so many broken marriages,
whether it was players or the agents.

And I know that time away from family has probably been the No.1 cause of that,
so I just told Amber, “If you’re not comfortable with it,
I have no problem saying no. We don’t need to do it for financial reasons.
You just do it because you want to do it.”
The nice thing is that Amber is a tennis player so she understands the lifestyle
and understands the dedication that it takes,
so that’s at least a huge benefit for me. I never have to explain,
“Hey I’m sorry I was on the court for two and a half hours instead of two hours.”


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