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 2014年08月04日(月)   一夜明けて 

J2の自動昇格枠攻防戦ジュビロvs松本山雅から一夜明けました。
1-1のドローなら勝ち点差が縮まっておらず、上出来…と言いたいところですが、
失点した時間帯が最終盤だっただけに、スタンドへの挨拶がなおざりになっていた
喜山さん(そういうキャラじゃないだけに)や、深夜1時にtwitterで神妙な
反省の弁をツイートしていた船山さんを思い起こせば、精神的には黒星にも等しくあります。

そもそも、ジュビロ相手に2位として挑戦を受ける立場にある山雅や、
そんな試合に出られる船山さんを見られるだけで、十二分に恵まれていますが。

ゲーム全体としては、選手層の差が出たように感じました。
山雅はサブの選手を投入しても、相手に脅威を与えることができません。
ジュビロの同点ゴールを決めた山崎さんは途中出場。起点となったブラジル人の
強引な突破と並んで、山雅には無い要素です。個人技でやられたとも言えるし、
飛び込んだのに止められなかったからラックが足りなかった(ラックという意味では
前半にバーへ当たったのがあった―また松田さんが助けてくれたのかと思った―から
それでも十分ですけど)とも言えそうです。ベンチは船山さんを下げて
椎名さんを入れて時間を使おうとしていたから、間が悪かったとも言えますし。

船山さんはツイートで、失点ではなく得点できなかったことを挙げてました。
アタッカーだから当然かもしれませんけど。ただ、船山さんが放ったシュートは
どれも枠ぎりぎりを狙って超えていったもので、簡単ではありませんでした。
あれが入っていたら、私の醜い願望としてではなく、普通に代表狙っていいと思います。

そう、私個人として昨日あった出来事は、船山さんが代表に入っている姿を
見たいと思ってしまったことでした。試合中に。J2から代表…怖いもの知らずかもしれません。
次のワールドカップでは三十路ですし。それでも、そんな夢を見ること自体は
許されてもいいのではないか…と感じるほどのパフォーマンスでした。

船山さんが開始前の円陣で走るのは、いつも以上に気合を入れている時だけ。
フクアリで見たように、この日の前半も走っていた…いや、アップ時の
ダッシュからいつになく真剣に走っていたから、本気なんだと分かりました。

山雅の選手はいつも以上に相手ボールを追い回していた(ジュビロは平均年齢高いから、
もうちょっと暑かったらむしろ良かったのかも…)し、船山さんも例外ではありません。
駒野さん、さらに後半からはシャムスカ修正を受けてチンガまで右サイドに来る中、
相手ゴールに向かう時だけでなく、自陣ゴールへ戻りながらの全力疾走、
更にはクロスへ対して体を投げ出すという必死さを見せていたのです。

前節で負傷したとされている岩上さん含め、今の山雅が持てる力を全部出して、
それで導かれた結果ならば、心情的にはともかく、受け入れるしかない、と私は思ってます。
昇格することはそれだけで幸福を意味しない、と私は知っていますから。

今はただ、それと共に、大人へ成長したご贔屓さん達の、今の全力を
この目できちんと見守れた幸福をかみしめるべきなのです。


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