Land of Riches


IndexBeforeAfter

 2013年11月03日(日)   10番は笑わない 

ナビスコ決勝@改修前ラストの国立霞ヶ丘、からの翌日ニッパツ三ツ沢。

山雅側ゴール裏は完売で(ナビスコ決勝も完売だったんですが、レイソルゴール裏、
たとえば私の隣は2つも空いてました。これは恐らく、違うカテゴリーを買って
レッズ側ゴール裏で立ち見をしていた人がいたからだと推察されます)、
バックスタンドのアウェー寄りも、空きを探すのに苦労するほどの緑化率。

国立と三ツ沢の違い、それはピッチとの距離。三ツ沢は、岩上さんのロングスローで
助走が取れるかサポが心配してしまうほどの、近さです。それが、良いのです。

近いから、選手がファウルを受けたりすれば、すぐにリアクションが起こります。
そして…山雅のコールリーダーは、不平不満の類が湧き起これば、
すぐにコールやチャントを被せてくるのです。ブーイングはしないサポなんです。
J2特集だったJリーグタイムでも、サポ自身が応援こそが魅力と言ってしまう山雅。
それに不服を感じつつも(選手じゃないのか…と)魅力であることも私も理解しています。

神戸戦での大敗だったり(先週ビッグサイトから直行した恵比寿footnikで見た
守備でふらふらになりながらも勝った試合だって、危なっかしかった)
いろいろありつつも、まだプレーオフへの望みを繋いでいる山雅。
KING KAZUのゴールに拍手してしまうサポを擁しながらも、塩沢さんのゴールで勝ちました。

山雅は、運動量だけはどこにも負けないから…鴨池で見た、見ているだけで
吐き気がするシャトルランは、確実に選手の血肉となっているのです。それを再確認しました。
後半の遅い時間帯になればなるほど、相手よりも優位に立てる可能性が高くなる。

コンディション不良による欠場から復帰して2試合目の船山さん。
特に後半の終盤はチェックに奔走していました。いや、別に船山さんだけでなく、
喜山さんのカットは冴え渡っていたし、とにかく全員よく動けてましたけど。

船山さんは、試合後、足早にピッチを去りました。
ああ、機嫌悪いんだ、って思いました。
チームとしては快勝でも彼自身はご機嫌斜め―熊本でも見た光景です。

プレーオフを意識しないと言いつつ、会見で得失点差に触れていた反町監督。
10番が今なすべきことは…目前で実行された事象よりも、更に高みにあるのです。

船山さんが喜んでないと、私も喜ぶことを許されないようで、
どう気持ちを処理していいのか分からない帰り道だったんですが…そうやって
常に上を目指してくれる選手だからこそ、ずっとプレーを見ていられるのだとも思うのです。

2013.11.5 wrote


やぶ |MailWeblog