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 2013年06月30日(日)   記憶は美化される 

昨日付の記事は、アルウィンから戻るシャトルバスの車内で書きました。
ちょっと酔いながら…。

翌朝、私は反町監督の「単純に言うとストライカーの差ですよね。
向こうにはちゃんとしたストライカーがいる。残念な現実ですけど」
発言に直面するのです。

―今の選手では難しい?
「いや、そんなことはないですよ。そんなことをここで言っちゃったら
可哀相じゃないですか(苦笑)。我々には秀でたストライカーはいないから、
集団で人数をかけて点を取りに行っているわけです」

奮起してもらいたい的な文脈より辛いですよ、これ。
船山さんは持てるベストを尽くしても今程度でしかない、って言われてるようなもの。
♪限界だろうと人は言うけど 俺の辞書にそんな言葉などありゃしねえ!―ですよ。まさに。

今日は松本市営サッカー場へ行ってきました。山雅の練習以外で行くのは初めてでした。
練習見学も行きたいですが、山雅の場合、試合とセットにできないのが辛い…。
(反町監督は試合前の練習を非公開にするので)

もっとも、今日仮にリカバー練習があったとしても、何を話していいのか分かりませんが。
行きのシャトルバスで、隣の人が、運転中(信号待ち)の船山さんと
エンカウントした時の話をしてて、まさか松本市近辺では
運転中すら放っておいてもらえないのか…と驚いたものです。
(美容院や飲食店の類では放置してもらえない話はよく聞くので諦めている)

本日の観戦カードは、北信越リーグのアルティスタ東御vsヴァリエンテ富山。
アルティスタは長野県東部のチームなんですが、本拠地改修中につき
ホームタウン外へ出張してホームゲームを開催しているのです。
(前夜の試合で、アルティスタのシャツに山雅のタオマフ、なんて少年もいました)

アルティスタの10番は、相変わらず石戸さん。
水色にピンクラインのスパイクを履いた石戸さんは、何故か
前後半通してバック(観客)側のサイドアタッカーとしてプレーしたのでした。

試合は終始アルティスタがボールを持ち、攻めるのに手数をかけすぎる展開。
石戸さんが右サイドで与えたファウルによるFKがヘッドにぴったり合って
ヴァリエンテが先制して以降は、ますます先述の色合いが濃くなっていったのでした。
シュートの本数だと、かなり差がついているはずです。
セットプレーでフリーのヘディングなのに決まらない、なんて何回あったか…。
ヴァリエンテはカウンター狙いを徹底します。

北信越ですから、日本サッカー界における「高さ」としては、
柳澤さんのいるFC岐阜セカンド(東海1部)と同じ。
ノンプロであり、どんなプレーであっても責められないのも共通です。
昨日見た試合が、ジャッジ含めてJ2下位ならば、今日見た試合は判定含めて
緩く、遅く、甘く、ミスが山積みの、カテゴリー相応の試合でした。

後半は、特に終盤、アルティスタが攻め疲れしたんじゃないかと思うぐらい
シュートを浴びせかける流れ。28度はあった(駅前電光掲示表示)の松本の、
人工芝での戦いですから、選手が疲弊してしまうのは必然なんですが…。

二度のPKは、いずれも石戸さんが突き飛ばされたり引っ張られたり…という判定で
得たものでした。キッカーは別の人でしたが。そもそも、この判定自体が、
アルティスタの控え選手をして疑問視されるようなものだったりします。
ともあれ、結果としてアルティスタは勝ち点をゲットしました。

上を狙うと豪語するのは簡単ですが、ジャッジに注文(追加でイエローを出せと)をつける
ベンチがいるようでは、アルティスタはなかなか上に行けないんじゃないかと感じました。

最後の最後に下がった(二本目のPKゲットの時点で、既に交代として
犬丸さんが用意していた)石戸さんですが、試合後は、ギャラリーの少年と
談笑したり、なんて言うか…大人になったと感じました。当たり前です。
前に見たのは、船山さんが山雅へ移籍して日が浅い頃です。随分と古い話です。

石戸さんの活躍は、人を介して、頑張っていると、噂では聞いていたのですが、
なんか、地域のカテゴリーにいる選手って、そのクラブサポに愛されるのはいいことだけど、
評判を鵜呑みにするのは危険かもしれないなあ、とも感じつつある今日この頃です。


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