Land of Riches


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 2013年05月23日(木)   水底の碧 

※最初に今日付でUPしたテニプリダンジョンtalkは昨日付へ移動させました。
※UPした時点で、こうなることは予想していたのに…バカだな、私。

今日は国立へ俊哉さんの送別試合へ行ってきました。not引退試合。
一言でまとめれば楽しい時間でしたが、唯一残念なのは、冠スポンサーの会社名(苦笑)
 #プログラムで社長が俊哉さんと対談していた…それより早く管轄官庁への申請を(以下略)
昨日も今日もココ絡みの書類を仕事で作ってましたよ…そんな間柄だからこそ
招待券も回ってくるわけなんですけど。これくらいは役得でいいですよね!
日頃めちゃめちゃ苦しめられてるんですから!(笑えない話)

そんな私事は置いておいて、あまりにも懐かしいメンバーが揃った試合、
私はザクザクと忘れていたつもりになっていた過去を掘り起こされて、
なんとも言えない、妙な陶酔(?)に陥ってしまったのでした。
人は記憶を忘れるわけじゃなくて、引き出せなくなるだけなんだな、って。

俊哉さんは相変わらず華奢で、国立の上段からでも、一目見れば判別がついてしまいます。
一世を風靡したジュビロ黄金期のメンバーは、みんな歳をとって、動けなくなり、
前半は俊哉さんが相手チームにいたのもあって、苦戦しまくります。
中山隊長のGK山本さんへのダメ出しは、序盤いきなりの選手交代ともども、
インパクト強烈でした。あれができるからこそ中山隊長なんですけど。

後半、俊哉さんはジュビロのユニフォームへ着替え、名波さんと組んで、
懐かしの…記憶の中に残っているままのコンビネーションを見せてくれました。
あの二人のコンビと、サッカー見始めた頃に出会ってしまったから、
今の私のサッカーに対する価値観は形成されている、とも言えます。

サーカスのように見る人を楽しませるのもプロ、とルーキー名波さんへ
対談で言った2年目の俊哉さん。この二人の対談は、自分的には外せなくて、
今日も常日頃買うのを我慢しているプログラムをつい買ってしまいました。
(本棚を圧迫する物は極力購入しないようにがんばっているのです)

今回の、中山隊長を加えた対談でも、二人とも全く歯に衣着せぬ物言いで、
それを許されるだけの実績を残しているとは言え、相変わらず凄いと感心するばかりです。
俊哉さんって、小学生からプロまで全てのカテゴリーで日本一経験してるんですよ。
これを嫌味なく言えてしまうのが、王子が王子たる所以というか(笑)

二人のパス交換、見てて本当に楽しかったです。
このレベルでボール繋いでくれるペアは、ユース時代の船山&柳澤コンビくらいしか
思いつきません。ご贔屓さんを今でも追っている一因でもあるんですね、俊哉さんは。

名波さんの左足から繰り出されるサイドへの浮き球を見て、今日自分が
なんとなく着席してしまったアウェーゴール裏11番入口付近は、
かつてフランスワールドカップ予選で(自分が声出しに)死力を尽くした
エリアだったことを思い出してしまいました。そう、相馬さんとのコンビ。
俊哉さんの送別試合に相馬さん(と望月さん)がいないのは、惜しまれるところです、私的に。
相馬さんはモンテディオのコーチだからしょうがないですけど…。

こんな調子で、いろんな記憶を掘り起こされてしまったのです。
中山隊長のチャントでのダンスだと、実際ジュビスタのホーム側1階席で
自分も隊長と踊ったことがあるのを思い出しましたし、そもそも私にとって
ジュビスタは“あの頃大好きだった人”の家(HOME)だった事実も…。

オーロラビジョンへ映し出される中田英寿さんは、ほとんどのタイミングで
柔らかに笑っていて、ファンである某さんとメールをやり取りして、
楽しむために引退したのかも…というフレーズがリターンされてきた時は
考えさせられるものがありました。プロフェッショナルであっても
楽しみつつ勝ちを目指せる、私にそれを教えてくれたのは、他ならぬ俊哉さんなんですが。

見るカテゴリーがどんどん下がって、サッカー界を取り巻く過酷な現実へ
目を向けざるを得なくなった今では抱くのが難しい、ただ楽しむという姿勢。
昔は楽しく見られていたように感じつつ、同時に、当時は当時で真剣に
あれやこれやと悩んでいたんじゃないかな、とも思ったりしてました。

サッカーって、楽しいんですよね。
一番の基本なのに、すぐ見失ってしまいます。
義務感とか、周囲にいる同じ趣味の人たちとの関係とか。

もっと自分に正直になればいいと思うんです。分かってるんです。
今日の仕事中、工藤さんの代表入りを知って猛烈にテンション上がったのは事実ですし。

自分の網膜に映せる景色には限界があって、知らないこともたくさんあるけれど、
それでもサッカーは楽しめるはず。全てを知らなくても、ただ見たものを味わうだけで。


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