Land of Riches


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 2010年07月09日(金)   太陽の光は世界のどこにでも降り注ぐ 

2年前だったか、レイソルU-18とWMWの何番目だか分からないチームが試合をしました。
あの頃、WMWのAチームはレイソルとはTMやらないんだろうと、ずっと言ってました。

野球場の反対側からでも視認できる、突き指がお友達の長身CB。
後輩が声をかけたくてベンチを早く出てしまう程の、愛されアンカー。
ニコニコしながら先輩へ視線を注ぐ笑顔は、ある意味、達磨レイソル育ちっぽく。

「おかえりなさい」
日立台へ帰ってきてくれたみんなに言ってあげたいんだけど、プロには言えません。
大学生だから、言えるわけなのです。

時々、時効を持たない言葉の呪縛を、鬱陶しく感じることもあります。
いえ無論、自ら望んで…あの夜があった証として、縛られているのですが。
愛ゆえに。もうボールを蹴る姿を見ることは叶わないと胸が痛んでも。

元気な顔を見れれば、それだけで十二分に嬉しい。



菅沼さんがゴールをきめるところを初めて見たのは、ジュビスタでした。
サテライトのジュビロ戦。2003年3月16日。雨が降っていました。
45秒で簡単にゴールを決めるハンターを追い掛け回す旅は、
それまで無縁の…追う人を嘲笑に近い感情で眺めていたクラブユースへ
引きずり込まれていく時間に変貌していったのでした。

明日の天気が太陽マークずらりになったのは、菅沼さんらしいと、
見た瞬間に感じました。柏の太陽は、柏でずっと輝いていてほしかったけれど。
人は着る服の色で判断し、魂の輝き自体を見ないといつもぼやいているけれども。

ジュビロが選択肢に増えるだけ。ただ、それだけ。
だけど…菅沼さんには黄黒のユニフォームが似合うのです。

それは、他の卒業生が、やっぱり黄黒が似合っていたのと同じこと。

開幕戦でジュビロと対戦したインパクトが、向こうには強かったのでしょうか。
いちフットボーラーとして勝負しなければならない世界へ飛び込むわけですが、
菅沼さんは世界のどこでも、地球の裏側でも、輝く太陽だから。

輝く太陽と、それをふんわりと包む愛の衣を知っている、強い人。
どこへ行っても強く、誇らしく、輝かしく、闘えるはず。

いってらっしゃい、また会いましょう!


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