Land of Riches


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 2010年01月03日(日)   幼少期 

弟の手を引きながら滝へ続く道を登り、祖父と同じ岩に座って五平餅を頬張る
ボブカットに白いブラウス、ふわふわとフリルが揺れるスカートの少女。それは私。
きゃっきゃきゃっきゃとはしゃぎまわり、弟が乗ったブランコを押したりする。

ビデオテープからDVDに焼いた、と言って見せられたそれにいたのは、記憶にない光景。
ないというか、18歳より前の人生は、基本的になかったことにしているから。

客観的に見たら幸福と表現するのだろうけど、今の私から言わせたら、単なる無知。
私は受験ごとに、家族は自分を支えたり癒やしたり愛してはくれないと気づいてしまった。
特に、人生で初めて鬱へ陥った時に手を差し伸べてくれたのが担任と、自分ではそんなに
仲良くしていたつもりではなかった友人だったのが決定打だった。使えない、と判断した。

使えない。
自分に利をなさない。

愛する&愛されるの意味を本当に体感して、ようやく私の人生の記憶は始まったのです。


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