Land of Riches


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 2005年05月24日(火)   涙 

そんなに深く考えないで、01/6/14の「すぽると」のビデオを見ました。
U-20西村ジャパンの、よく考えたらほとんど苦い記憶で綴られたドキュメント。
あの代と、今日、これから見に行く代(いろいろあったけど、本当、なんだかんだ経ても、
立ち上げ合宿(!)から見ているこの代を生で見るのは今日が最後だと思うと
やっぱり感慨深い)を比べたら、贔屓目で見ても今の大熊ジャパンの方が“剛”だと思います。

強い弱いじゃなくて、好きか嫌いかとか、積み上げた記憶の量の問題。

バロンと接触して腰を強打した羽田さん。そのバロンと並んで笑いながら雄飛寮で
ご飯を食べていた時間さえ、もう過去。全治1ヶ月の診断を受け、その“たった”1ヶ月の
リハビリに焦り、苦悩を見せる若き羽田さんの言葉や表情を見ると、この後に彼を待っていた
過酷な「運命」―本大会のビデオを地上波とCSの2本も持っているのに見返せない―に
直面していた間、どんな辛い思いをしただろうと想像すると、今更ながら胸が痛みました。

そうだ、世界大会での借りだって返さなきゃいけない。

こう言えるのだって、羽田さんが帰ってきたからであって…ビデオを見終わって、
本当、今頃になって…涙が出ました。この涙は、セレッソ戦で、カシスタのスタンドで
流さなきゃいけなかったんだと思うと、余計に。今年、14番のユニフォームを着て
「普通に」ディフェンスしている羽田さんを2回見たけど、それはやっぱり当たり前じゃなくて、
狂った感覚をご本人に合わせるには、前にも書いたけど、もっともっと羽田さんを
見なきゃいけないのです。そう、クラハへ行って、他の選手と同じメニューを
当然のように消化している羽田さんを。私は、その欠落感に堪えられなくて、
その欠落を想起させるアントラーズレッド自体を忌避するようになってしまったのだから。

普通に、練習している…みんなの周りをランニングしているんじゃなくて、何の違和感もなく
アントラーズの一員として練習している羽田さんを、見に、鹿嶋へ、行かないと。

ビデオに出てくるニューイヤーユースで、大ボケをかました羽田さんの背中を、
「何やってんだよ!」と苦笑いしながら突き飛ばしていたのは聡太さんで、
その聡太さんと今の聡太さんの間には二度の骨折という記憶の…違うな、
なんて言えばいいのかな、とにかく時間の連続が途絶えた谷間みたいなのがあって、
その間に私に染み付いていた「野球場をランニングする聡太さん」の像だって、
今はもう意図的に掘り起こさないと思い出せないぐらい遠ざかっているんだから。

だから、私は、"NN"が互いに声を掛け合ったり、シェイクハンドすると過剰反応して。
それすら、失われてしまったけれど―でも、今だから、それも蘇ると信じられます。

羽田さんと聡太さんは「いつか」敵同士としてぶつかる道を選択して、その「いつか」は
まだ訪れていないわけですが、それも、遠くないんじゃないかな…と思ってます。

20番と5番が並んでいるのを見て、感慨に浸ったのって、昨年のちばぎんですよ。
そんなに古い話じゃありません。うん、正直、今、私は、自分の心を“どこ”へ
着地させていいのか分からなくて、ちょっとおろおろしていたりするんですが(苦笑)

青いチケットホルダーには角田さんと祐三さんのサインが入っていて、永田さんの
バッジがついてて、チケットと一緒に01年の本山さんと羽田さんの代表カードが
ずっと放り込んであって、そこに「がんばります」と書かれた永田さんのカードもあって、
(ちなみに角田さんが移籍する前は、ずっと角田さんのカードも入ってました。紫。)
ポケットの中には赤い腕章がしまいこんである、その傍目から見たらメチャクチャな道具を
私はどこの有料試合にも持っていくんだから…黄黒ストラップをつけて、どこへでも
出かけてしまうことよりも、本当はずっとずっとおかしいような気がします(笑)

今年は…U-20もだけど、U-18を本当に応援しないとなぁ、と改めて感じた次第です(謎なオチ)


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