Land of Riches
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さっき実家から電話があって、普段も用件だけで互いの近況報告は一切しないんですが、 今は自分がちょっと落ち着いている(それが珍しいのが私が私たる所以か)ので 珍しくそっち系の話になって、父が(通信だけど)短大を優秀な成績で 卒業して、卒業式で学長表彰されたという話を聞かされました。
今の私…違うか、大学進学時に上京しか考えてなかった(どの大学に入るかよりも、 どこに入れば実家を出られるかしか頭になかった―よって、受験校は一つ 関西の私大があった以外はオール関東)私を、当初反対しながらも送り出してくれた、 そして二度目の実家飛び出し―私はいまだにその理由をきちんとは説明していないし できる気もしない―も、心を病んだ私の“転地療養”として認めてくれて、 家具をそれなりに買い揃えてもらったのは、父が家庭の経済的事情で 自分は大学に行けなかった、その後悔の念を強く抱いているから。
だから、父はずっと勉強したがっていて、セカンドライフは非常勤の仕事と 通信制短大の勉強の両立を選んだのでした。父は私より理屈漬けの人間で、 レポートなんてそんな真面目に書かなくてもいいんだよ、という元・不良学生の私と 現役イマドキ学生の弟(当時。今は今日も残業で帰宅してないらしい国家公務員)の 冷やかしをもろともせず、教授もうなるようなものを必死になって書いてました。
書いてるのはいいんだけど…姑との同居でストレスのたまっている母、やっと 私たち姉弟から解放されたはずの母が出かける機会がなくなってしまいました。 (これを読んでる人は、多分、母が一人で出かければいいじゃん、と思うのだろうけど、 うちの父はそれを嫌がる人で、うちの母はそれに逆らってまでは動かない、 言うなれば古風な夫婦なんですよ。で、仕事中心で子供は放任)
たまに帰るたびに、休みぐらい出かければ、と言ったのですが、父の少なくない 週末はスクーリングに費やされ(結構、通信でも顔を出さなければならないことが 多いらしく…そう考えると、柳澤くんもなんだかんだで足しげく通っているのかなと想像) 母は缶詰。私にお金があれば、旅行にでも連れて行ってあげたいところですが、 いまだに社会人落第状態の私は、名古屋に外食へ出かけるぐらいが精一杯。
そんな両親ですが、近々、卒業旅行の名目で南九州へ出かけると言ってました。 そう言う母の声が弾んでいてホッとしました。むしろ私も連れて行って(熊本に…って 熊本は南九州じゃない?!)とは言えないんですが(笑)いや、でも行きたい…(ぼそ)
家族の絆に恵まれず、我が子を想う選手のご両親へ頻繁に嫉妬する私ですが、 中高生の頃には真剣に悩みまくったことであり、当然ながらいまだに答えが 出ていない―なぜ私はこの家族の中に生まれてきてしまったのか、という思い。
でも、blogで初観戦について書いた時も触れましたが、今の私、ここでこうやって キーボードを叩く私がいるのは、あの父とあの母の間に生まれてきた私だからなのです。
今日のエントリは個人的にM嬢へ捧ぐ―自分の中で感情を増幅させても、それは 他人には通用しないんだという悲しい現実にぶつかって砕けて砂になった私より。
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