目と肩と腰が痛い。小銭を出すのが面倒で札ばかり出していたから財布が重い。
持って帰ってこなくてもいい書類を持って帰ってきた。パン屋で棚のパンを落とし
しかもそれに全く気づかなかった。昔言われた言葉を思い出したら帰り道泣いてしまった。

全部悪い夢だとしたら…目が覚めると、青山門の行列で寝転びながら夜空を見てるんだ。
それ以外ありえない。夢を見た、長い長い夢―東福岡高校が楽しいサッカーしてて、
ユース代表を合宿まで追い掛け回して、ある選手のために引っ越しまでした、
全部笑って聞いてくれると思う。でも知らないって言われるんだろうな。
そんな名前のキャプテン静学にはいないって。だってその頃はまだオレンジを着てたから。

目が覚めると…ワールドカップもアンダーエイジもクラブユースも何も知らない、
JavaもHTMLも何も知らない、薬を飲み続ける日々も知らない、何も知らないんだ。

それが私の望み？

機械はもちろん心を持たないけれど、ずっと…四六時中、昼夜問わず機械の世話をしてて、
機械の世話をしながら、心を機械へ近づけない、それは無理だとは思わない、
でも難しいと思うんです。心がすさんだり壊れたり荒れたりしていく人をたくさん見て、
自分もなって、うん、でも人といるのだって変わらないぐらい辛いことで。

辛いことばっかりだね、生きるって。あの時から私が欲しいものは、ずっとずっと
帰りたい家、帰りたくなる家で、そのためには、一緒にいたい人、一緒にいるのが
負担にならない人と会わなきゃいけないってことぐらいは分かるんだ…。

また泣きそうだ。

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