Land of Riches
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見たいものがない、それ以上に、やりたいことがない。 ピンボールに興じるのとパチンコに興じるのに、そんなに差があるとは思えません。
頑張れ、は鬱病の人へ一番言ってはいけない言葉だとされています。 でも、「俺も頑張るからお前も頑張れ」と言ってほしいのかもしれません、私は。 それ以上に、手を握ってほしい…抱きしめてほしい。私がここにいると感じるために。
くだらない話でもして、笑いながら、一緒にご飯でも食べて。ごく普通の生活。 生きている実感を得られないのは、何かしているという手ごたえがないから。 何もできないのは、何にも執着できないから。自分をとても軽く感じるから。
…昼間感じたことはたくさんあるんだ、でもそれをどうしていいのか分からない。 明日また行くんだよ柏の葉。そして内なる恐怖のラビリンスへまた嵌るんだよ?
分からない。ダメだ。楽しくない。何もない。気持ち悪い。あと、あとは…何?
何があるの?
#スピッツ「ソラトビデオカスタム」再生中
この状態から抜け出すには、想像力を根絶するか、逆に、想像力の奴隷となり 狂ってしまうかが簡単なんですけど、それができない自分がもどかしいです。
…やっと少し落ち着きました。ワイパを舌へ乗せる瞬間の味にも慣れ、鎮痛剤を飲み、 皮膚が弱っていて外用薬を思うように使えない自分を恨みもしつつ、1曲目の 「ヒバリのこころ」が胸に染みるのでした。なんでもいいんですよ、もう、 だって昨夜なんか自ら望んでFC東京戦の録画を流しつつ眠ろうとしたぐらい。
>「この前のFC東京戦(53分出場)のリベンジにしたい。 >サテライトも調子がいいし、自分の調子も上がっている。まずは1勝。 >どんなゴールでもいいから点を取って試合に勝ちたいので、ぜひ応援に来て下さい」
オフィシャルより後片付けしながら微笑する菅沼さんのコメント。昨夜から 部屋ではフィンク(犬のビーズクッション・Sさん命名)が31番ユニを着ています。
もともと、行かないつもりだったんですよ、明日は。なのに、明日のみならず。
…柏の葉は、今の私には、遠すぎる、いろんな意味で。
こう書いた翌日、よりによって数日間の中で唯一レイソルイレブンが柏の葉へ 来ない日に、なぜか、がんセンターまでバスに揺られていく私。いつも自転車で 通る道をそのままバスがたどります。途中、当然ながら停留所で他の客を降ろすのですが、 それがもどかしく…帰り、江戸川台駅には、いつになったらたどり着けるのかと 愕然としたくらいですが。江戸川台あずま通り商店会に飾られたレイ君の フラッグ(っていうんですか?照明についてるの)の傷みっぷりは酷すぎます。 下半分がもがれていたり、それでもマシな方といえるぐらいの。こんなんじゃ、 明日も勝てませんよ(苦笑)とにかく、あのあたりは、“通う”には無理ありすぎ。
バスは柏の葉公園を一周して(スタジアムは端にある、いつも思うけど不便だ) 終点のがんセンターへ。別にがんセンターへ用事があるわけじゃないけど、 明日のチケットを取った“理由”が思い出されて、複雑な気分になりました。
緩和―その単語の響きが、私を圧倒する。
自分の弱さが情けなくて、涙が出そうで、私は何を試合へ望んでいるんだろうと思って。 母方の祖母の死で自分の定めを知り、それから8年以上、私は彷徨い続けて、 夢から挫折した時に立ち直るすべを知らない情けない子供のような大人。
頭で自分のヒストリーを振り返って整理することはできる、それは未来を 切り開く力を見つけるのには役に立つらしい、でもまだ見つけられない。
生き甲斐。
切なかったり哀しかったりすることばかり考えているからいけないんだと思って、 欲しいものを考えてみた―いろいろあったはずなのに、何を手に入れたところを 想像したら胸躍るか、あまりになさすぎてビックリした、とりあえず今は、 好きな選手(NNCBかな)のゴールでレイソルが完封勝利すること…それを 確定するホイッスルが鳴った後の笑顔と、大切な人の手を握りしめて、 そのぬくもりを感じ取ることの二つしかないらしい、ああ、でもあるんだって。
誰も助けてなんかくれない、少なくとも柏の葉には私を助けてくれる人は いないんだろう、それでも私はあそこまで自転車こいで行かなくちゃいけない…。
行かなくちゃいけない。義務感、か。早くその縛りを逃れたいよ。
祐三さんツーロンへ出発。平山・森本コンビのお陰で、ありえないような メディア的待遇を受けるU-19―でも、私にとってはなんら変わりないはず。 >「ブラジルなどいいチームと対戦できるので、とてもいい経験だと思うし、 >そのチームのエース達を抑えてきたいと思います。U-19としては、 >すぐにアジアユースが始まるので、この大会は大事な位置付けになってきます。 >勝って勢いに乗れたらと思います」 (会員ページより)
胃が痛い…食べすぎ? 食べることは楽しくない、でも食べてしまう、あるだけ。 エンジンもかからない、ブレーキもかからない、全てが壊れてしまった私の中で。
この胸のうちで、小さな安らぎを見つけるしかないんだ。
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