Land of Riches
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☆失点時と再勝ち越し時の阿部勇樹キャプテンについてへのショートカット。
完璧に予想が的中しました。昨日のReysol o'leの生出演ゲストは聡太さん。 全くどんな様子だったか分かりません。国立へ行ったことを悔やみはしてませんが (私、家を出るぎりぎりまでレイソル公式見てたんですよ、でも載らなかった…) 聡太さんの本音も聞きたかったです。なんで身体って一つしかないんでしょう。
階段を登り、確保していただいていた席へたどり着くのも大変だった国立。 普段いかに人の来ない試合へばかり行くようになったかを(それで3年前の ジャパンユースカップの頃の入りを思い出したといったら、それはありえないと 言われましたよ(笑))感じながらも、遠くなってしまった…物理的にも 心理的にも離れてしまった彼らを、それでも慈しむように眺めていました。
一言で答えてって言われたら『大好きです』って答えますね。 これは、谷澤さんが同期との座談会で残した超名言(だと私は思ってます…。 ちなみにその対象は柏レイソルというチーム)ですけど、レバノン戦の感想を 一言で言えと言われたら、こう返すしかないですよ。大好きだ、お前ら大好きだ、って。
変な話だけど、私の場合は…私の場合は今のU-23にこそ贔屓選手がいない (松井さんは好きだけど、3年前に“担当選手”へ抱いていた気持ちほどではない)のに それでもこのチームに結果を出してほしいと願い、試合中の一つ一つのプレーへ 喜んだり怒ったりしながらも、その時吐く言葉が「モニだから」だの「ナオっぽい」だので、 今更…ようやく、彼らアテネ世代(特に上の代)が大好きなんだと悟りました。 昔、Sさんあたりが、贔屓選手が試合に出れなくても…と言っていたように。
スタメンは発表直前に教えていただいたのですが、それが理にかなってるとか、 全く考えませんでした。もうそんなのどうでもいいんです。それの理不尽さを 検討することは試合その瞬間においては全く意味がないから。そんなのは 終わってからの仕事。本来は、そんな事態が起きないよう監督は先発を選ぶべきだけど。
「勝った時は喜ぶ。次のことは寝て起きたらまた考えれば」 要するに私はこの代表に関しての“思考”を完全に停止しているのです。 考えるのをやめて…私らしくないですが(苦笑)その瞬間瞬間の感情を、 あるいは感傷を大事にしています。予選ですもの、甘くないのは分かってます、 でも苦行が目的で試合をしているのではないですから、喜んだり楽しんだりする 刹那がないとダメだと思うのです。だから、私はそう言いました>Sさん
「今日は今までで一番近藤に優しくできてる日な気がする」 もともと、私は彼を「直也」と呼ぶほど、彼に対して親近感…というか、 応援してあげようという感情を抱いていないと、分かる人は分かっているはずです(微苦笑) 日立台では正直かなり複雑な気持ちを持って眺めている相手ですが、 (隠すことでもないので書いてしまいますが、私が聡太さん好きだから) この日は入場時から近藤さんのことばかり気にかけていました。そんな自分に 戸惑う私へ、Rさんが単刀直入に―「レイソリスタだから(笑)」
これまで、新サイトもそうですが、レイソルを応援していると公言したり 認定されるのを比較的嫌ってきましたけど、何がそうさせたのか、私は その言葉を快いものとして受け入れることができました。レイソル人。
レイソリスタだから近藤直也を応援する。
…私はこの手の考え方が苦手なのですよ。応援しているチームにだって 素直に応援できない選手がいる(ぶっちゃけ近藤さんはその一人だった)のです。 でも、だけど。
そうしないと、誰も見向きもしないから―確かに、スタメン発表の時だって セットプレーで彼がヘディングシュートを外してオーロラビジョンへ映った時だって スタンドの反応は他の誰のものより鈍かった、でも…私の身内には、私なんかより 近藤さんをよく知っていて、彼に対してしっかりとした愛情を持って応援できる人が 何人もいる(だから、さんざん周囲と違うポイントで反応するとSさんが 指摘していたわけです)のです。だから、私は、あくまで自己意思…違うな、 おのれの感情の赴くままに背番号16を心配そうに眺めていたのです。
代表の先発も、国立の大観衆も、彼にとっては未知の領域でしょう。その証拠に、 入場時から顔がこわばっていて、集合写真の時もいつもとは全く違う顔を していました。いつも通りやればいいんだよ、と願いつつも、極端に セーフティに丁寧に横パスをつなぐ姿へ、私はただ何事もなく時間が流れ去るのを 祈るばかりでした。DFライン、茂庭さんはいつでもどこでも茂庭さんだから もうコメントするのはやめにして(苦笑)阿部勇樹さんがいるから大丈夫だと 思ってました。CKを蹴りに行く彼を見て、彼が啓太さんの白い腕章とは違う 赤地に白いラインの腕章をつけているのを確認した私は、久々に(この代表で やるのはいつ以来?)チケットホルダーから腕章を取り出して巻きました。 …自分が思ってるほど長い間、腕章を巻いてないとは、今考えると思えないのですが。
阿部さんが巻いていたのと全く同じ、赤字に白ラインが上下2本入っていて 中央に黒でadidasのマークが入っている腕章―それは3年前に“彼”がいつも つけているデザインだから、と名古屋市中のサッカー用品店を飛び回って ゲットしたキャプテンマーク。観戦時はいつも持ち歩いているけど、よほど 気分が乗らないと巻きはしない、私にとってはある種の儀式でもあるアイテム。
阿部さんがFKをゲットした時―上がろうとする茂庭さんを押しとどめる姿に 前回の反省がきっちりとうかがえたのですが、その軌跡の鮮やかさに、 Hさんのように泣きはしなかったけど、あの頃からずっとずっといつもいつも 帰りを待っているばかりだったような気がして、今度こそ、本当に今度こそ 世界に向けて羽ばたいてほしいと願ってるから、信じてるから、嬉しくて、嬉しくて。
この試合のシステムが1トップ2シャドーっぽかったかはどうでもいいです。 卓人さんは危なっかしいし、近藤さんはカタイし、茂庭さんは相変わらずだし、 松井さんはキレが全然ないし、遼一さんは位置取りが良く分からないし、 平山さんは泣けてくるぐらいパフォーマンスから体調不良が察せられるし (私も来週のU-19日韓戦まで怒涛のスケジュールなわけですが、協会は 彼を壊したいのでしょうか? かつて黄金世代で、若くして…未完成の体で ハードスケジュールを壊して故障してしまった選手が複数いるというのに) ヒヤヒヤしてばかり。でも、私は全ての選手へ均一な感情は抱けないのです。 比較的好きな選手もいれば、あまり興味関心のない選手だっている。
だけど、隣にいる人はそうじゃない―たとえば、浩司さんのCKのたびに 大声を張り上げていた某さんの気持ちは分からないけど、でも、それが ○×だったら私もそうするだろう、と感じることはできる、それが人間。 いろいろな想いがクロスオーバーする素晴らしさがフラット9であり、ソラミナでした。
それを痛感したのは、痛恨の失点シーン―実は近藤さんのプレー自体は しっかりとは見てないのです。気がつくと網膜の中央に固定されて動かないのは うなだれ、手をつき、頭を抱える背番号16の背中なのでした。DFとして、 最もやってはならないこと。もともと彼はDFじゃない(サイドを駆け上がって 入れたクロスの軌跡に、サイドハーフ時代の面影を少し見た)のですが、 CBとしてJで経験を積んだ彼は、もちろん自分のしたことの重みをすぐ理解しました。
でも、うつむいちゃダメなのです。それは伝染する―ダメだ、と思っても どうにもならなかった、まるで彼のうつし身のように落ち込んだ私の周りで。
「近藤、下向くな!」「直也、顔上げて!」「みんなも声かけてあげて!」
結果的にこの失点は、遼一さんの素晴らしいキックと、頼もしい嘉人さんの フィニッシュにより意味が軽くなりました。二人には本当に感謝しています。 だけど、嘉人さんのゴールはものすごく嬉しかった、壊れそうになった、 いや壊れたかもしれない(なにせ嘉人さんと阿部さんを間違えるくらいだから!!)けど、 帰りの電車でしみじみ振り返って、一番嬉しかったのはこの声だったんです。
ものすごく変な話ですけど。
別に私のために発せられた声じゃないんですよ、もちろん(苦笑) だけど、私は…私はこの声で顔を上げることができたのです。声を出そうという気に。 U-23の一員として(選ばれた過程はどうであれ)試合に出て、過ちを犯した 選手に対し、そういうことを言ってくれる人が近くにいることが、嬉しいのです。
人の心はこうやって支えられていくんだな、って分かったから。
そしてピッチでそれを実行したのは、阿部キャプテンでした。再開後、真っ先に 直也さんへボールを回してくれたキャプテン。得点後、誰でもなく近藤さんへ 駆け寄って背中をぽんぽんと叩いていたキャプテン。それはまさにキャプテンの務め。
そんなキャプテンの鮮やかな笑顔が見られたことも、この日の大きな喜びの一つ。
腕章の重みや、出られない選手の気持ちも感じ、責任を全うしてくれるキャプテン。 私はこんなキャプテンを待っていたのでしょう。リベロとしてラインを操る (近藤さんは副審へオフサイドをアピールするのもすごく早くて、国際試合へ 慣れていないんだな、と感じました)CBとしてのパフォーマンスも頼もしくて。
守備といえば不可欠なのは今野さん。いつでも他人を立てるコメントする今野さん。 この日も、3バックがいるから1ボランチって(ここが自分をボランチと認識する 遼一さんと違うところ。今野さんは遼一さんをもっと前めでプレーさせたがってます) 言っちゃって。右へ左へ前へ後ろへと非常に献身的な動きで守ってくれました。
今野さんを「俺たちの仲間」と茂庭さんが呼んだそうですが、私もこの呼称に 異議はありません。あのケガさえなければ、アルゼンチンでも左ストッパーを 勤めていたのは今野さんだったはずですから。でも、一つ言わせてください。
今野泰幸はUAE大会U-20代表の、頼もしいキャプテンでもあるのです。
いつもアルゼンチン組のことばかり書くけど、私だってブラジル戦で打ちのめされた 悔しさを忘れるはずがありません。個人的に、永田さんにとって、あれが 悔しいものだと記憶されている限りは、忘れられません。U-23には、UAE組だって いるのです(WY組合流を待っていた事態との整合性は、また別問題です) 今野さんが持っている記憶・経験には、しっかりそれがあるはずなのです。
ただ、選手たちとは違い、“私たち”の抱えている記憶にはムラがあるから。 UAE組も昨年は何度も何度も見た、でもそれが大きくふくらんでいないのは、 間違いなく、それが共鳴しあうフィールドが狭いから。菊地・成岡の離脱で どう表現していいのか分からない感情を抱いているのは、私もSさんも同じだと 思うのだけれど、でもどうあがいても数の力には勝てない…3年前には。
いつも全然違うものを見ている9人が集まって、1つのサイトを作った。 まるで、いつも違うチームで活躍している選手が集まって代表チームとなるように。
だから、私は3年前の感傷に流されつつも、ついこの間の出来事だったUAEでの 完敗も胸に秘め、彼らを応援し続けるのです。入口でスルーしてしまった 青い応援用の紙、この日は日韓戦のイレブンが印刷されているからと、わざわざ もらい直しに行ったことが全てを証明しています。私たちがアテネへ行ってほしいと 願うのは彼ら。私たちが応援しているのは彼ら。驕りじゃない、当然の帰結。
人間はロボットじゃない、将棋の駒でもない、一人一人が心を持っている。
…何を書いてもSさんには及びませんよ(苦笑)木曜にはポンちゃんも忘れずに 連れて行かないと、と思ってます。やっぱり何も考える気にはなりません。 ただ、これだけは言わないとダメかな…U-19ファンとして。
平山相太さんのパフォーマンスを酷評している皆さん。 …あなたは平山さんが破壊されても平気なのですか?
イメージは恐ろしいです。マスコミに作られたイメージは。 長嶋茂雄は不死身、みたいな。どんな素晴らしいパフォーマンスをする選手でも 彼は化け物ではなく人間なのです。素晴らしい人間だというだけで。
平山相太: 「(周りと話はしたか?)いいえ、僕からは…。 「(コンディションは?)万全で臨みました。90分も不安はなかったです」
菊地さん、あなたが電話ででも声をかけてあげることが、あなたがアテネへの 戦いに協力することになるんですよ…二人がそこまで仲良しとは知りませんでした。
近藤直也: 「あのプレーはだめですね。DFは1つのミスでみんなパーになるので、 もう二度とやらないようにしたいです。ケガはまだ痛いですが、 我慢してやっています。試合が終わった後にみんなに謝りました。 みんな気にするなと言ってくれました」
反省するのは当然として、気になるのはコンディション。先週の木曜、 たまたま日立台で目撃してしまった、膨大な待ち時間の間に進んでいた “出来事”が想像をはるかに超える凄まじいものだったのを今更痛感してます。 …世界大会の初戦にオウンゴールすることに比べたら、全然。
阿部勇樹: 「(キャプテンマークをつけて)声を出さなきゃいけないと思った。 那須と闘莉王がいないので、気持ちが込められていた。責任もあった」
田嶋さんは想いの強さと簡単に言うけれど、そんなの人の気持ちは軽いものじゃないです。 でも、キャプテンは知っている、分かっている…だから頼りにするのです。
------------------------------------- 閉められてしまった駐輪場に置き去りの自転車取ってこなきゃ、メール出さなきゃ、 洗濯物干さなきゃ(ユニもタオマフも腕章もポンペイ(!)も全部洗ったし!!)と 断片的にしかものが考えられません。いつものことか。定期的な仕事も欲しいけど、 本当はそれよりもちゃんとしたカウンセリングを受ける機会が欲しいです。 お金がないって辛いですよ。サニックス杯どころじゃないですもの、実際。
昨日の聡太さんの様子が少し分かりました。どうやら調子に乗ってる時の 聡太さんですね(笑)じゃ、いいや、そういう時の聡太さんは苦手(笑)だし、 アテネへ行きたいとまた言えるようになった聡太さんだから、近藤さんの応援に 国立へ行ったとしても(え?!)許してくれるよね、と自分を必死に慰めてみたり。
間を取って関西あたり―って、言うまでもなく集合場所は京都でしょう?(笑)>Sさん
ポンペイと初めて会った日のことを探して、“問題の”3年前のLRを読み返していたら 自分の荒れっぷりにビックリしました。あの後、社会から完全リタイアした私は 外見の醜さと引き換えに心を落ち着かせ、当時とは全く違ったLRを書けるまでに “回復”しています。西村JAPANは恋しいけど、あの頃の切迫感は二度といりません。
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