Land of Riches


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 2004年02月29日(日)   Memory Lane 

胸の奥でひとつ新しい鼓動が芽生えていくたびに
君の名前が反響してるよ まだ声にならないけど


Hさんの日記よりタイトル案を借用しました(勝手すぎ)川口大輔さんの唄。
「温かい風が吹くと今でも僕は懲りずに記憶をたぐり寄せてしまう」だなんて
過去という鎖へ自ら縛られ続けることを望む私には、とても素敵に響くアイロニー。
以前にも書いてますが、永田さんという選手は、リベロだったり高部小OBだったり
レイソルの#20をつけてたり、いろいろなオマージュをかきたてる存在です。

久保ら代表7選手が無断外出し飲酒
私は彼らを即座に断罪できるほどストイックな聖人君子ではない(酒は飲まないけど
それは単に私にとって酒がウサ晴らしにはならないからであって、他のウサ晴らしは
間違いなくしてるから…金と時間の無駄に過ぎないと自覚はあっても)ので、
規則違反を犯した彼らに何らかの罰が与えられても当然だとは思いますけど、
それ以上に、どうして彼らがそんな行動に踏み切ったのか、そしてなぜこの段階で
この失態が公になってきたのかという、背景の方が知りたいです

筑波大進学の平山に“先人苦学生”がJ入りのススメ!?
上よりは私的に笑えない記事。日雇いって、体育会系だから時給がいい方の
カテゴリーなんでしょうね。相馬さんは1回で懲りちゃったはずですけど。
昔、大学生代表(誰かすぐにばれますが、書きません)が日当をもらえないと
他の選手へ愚痴っているのを、実は聞いてしまったことがあるので、当人にしたら
結構深刻な問題なんだと思います。プロと同程度の“生活”を強いられているのに…。

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今日は千葉ダービーが朝から3試合組まれていたのですが、11:15開始の前座
U-12は間に合いませんでした。起きたのが10:40頃、家を出たのが12時過ぎ。
(なおU-12はレイソルが2-0で勝利。TVで見た得点シーンなかなか素敵でした)

私も通い慣れつつある道(いわゆるレイソルロードではありません)を歩く
レイソルグッズを身につけた夫婦や一家を追い越しながら、胸が躍ります。
公式戦開始=春の訪れ。日本サッカー界のカレンダーは世界のそれと合わないからと
秋春制を主張している人がいますけど、私は日本人として体に染み付いた
この“春が来る喜び”を大事にしたいです。Jしか見ない人間の戯言ではありますが。

トップの試合、前半早くから書き記すべき感想はたった一つしかありませんでした
ミツル、超かっこい(以下略)

最初の左CK、味方が混戦からかき出してくれたボールを上部ネットへ蹴りつけた、
それもすごく嬉しかった―ずっと前から得点宣言しているのに取れなくて
その間に後輩までもが初ゴールを叩き出した―んですけど、永田コールが
いっぱいできたから…それ以上に、CB好きとして、守備に目を見張ったのです。

新サイト用にレイソル全選手の紹介を書いているのですが、永田さんはこうです(一部)

>副キャプテンに起用された。本人もリーダーシップを発揮したいと言っているが、
>ぼーっとしないで人の話を聞くようにする習慣をつけるのが先だと思う。
>フィードが得意で、時折、味方も反応できないキックをする。
>守備自体は、それほどでもない。
>攻撃の起点という意識が強すぎて、クリアがとにかく小さいのが欠点。

大間違いですよ、これ。いや、彼が変わったのか…守備、うまくなりました。
実際に動作へ入る前段階の読み、取りに行くと決めた時の体の入れ方、
強くもあり(単純な高さ勝負はまだまだですが)うまくもあり、見惚れるほど。
クリアも、大きく蹴りだす時とつなぐ時をきちんと選ぶようになってました。
フィードはそれほどでもなかったけど、レイソルでは封印気味の攻撃参加も披露。
右サイドからあげたクロス、明神さんのそれもなかなかだったけど、負けてません。
(そういえば、ゲームキャプテンはやっぱり明神さんのようですね)

完璧な形―前日コメントで永田さんが紡いだ言葉が、90分、頭の中を
ぐるぐる回っていました。近藤さんと渡辺さんを従え、その後ろ(あまりラインは
動かしてなかった気がする…それでも彼が仕切る3バックは高めがデフォルトですが)で
きっちりとゴールを守りきる、それだけでなく、オフェンスにも関与する…。

前半終了間際、FKが跳ね返ったところを山下さんが頭で押し込み、2点目。
後半途中からは貴章さんと谷澤さんも出てきて、アピールに励みました。
貴章さんのそれはうまくいかなかったけど…噛み合わなくて、空回りもして。

決めてくれ、YAZA〜WA!(本家YAZAWAの「止まらないHa〜Ha」で)

谷澤さんが右サイドで頑張ってました、守備を。増田さんは左でもっとやってました。
持ち味とは違うと百も承知、スタンドが沸くのは谷澤さんがボールをすいすいと
足でまたいだ時だから―それでも、勝利へ貢献したのはディフェンス面。
新しい布陣だから、DUDUとはいえどうも合わなくて…全体でもそれの繰り返し。
少し下がった玉田さんは、とても活きているとは言えないし。オフェンスの
パターンがない、でも個人技に完全依存していた昨年と違って、これは、
今から築き上げていくんだろうと感じさせてくれる雰囲気はある…だから、
私は守備がきっちりと機能していたのを評価して…それに見とれていようと。

近藤さんに代わり、聡太さんが入ってきました。ゴール前に聳え立つ茶髪の壁二枚。
見た瞬間、胸が熱くなりました。それはずっと夢見てきた、かつて“NNCB”と
呼んで待ち焦がれていたペア。昨日、鹿島の“Wツカサ”も叶わぬ夢とばかり
言っていられないかもしれない、と少し希望を感じたのですが、NNCBは
ついにトップで実現したのです。二人が*一緒に*守る光景を見て、この二人が
揃ってレギュラーなら、年間シート買ってしまうのに、とさえ思いました。

聡太さんが競り合う、落したボールを永田さんクリア。横に並んでいるくせに、
同時に互いを指差してはポジショニングを修正しろとコーチング。残念ながら
やりやすそうには見えない(永田さんには使われる方が向いていると自認する
近藤さんの方が良いパートナーでしょう)のですが、そうやってぎこちなく
私の狭い視野で競演する#20と#5が、ものすごく新鮮で、ものすごく愛おしくて、
心底…心の奥底から、完封してほしいと願いました。至福の約10分間。
まさに完璧。パーフェクト。最後まで守りきってくれた雄太先輩は偉大でしたよ。

スコアだけなら完勝―ゴール前で阿部勇樹さんが座り込んで立ち上がれぬ程に。

かくして、レイソルはカップを掴み取りました。ヒーローインタビューで
淡々と語る永田さん。現地ではお陰で全く聞こえなかったし、表情もさっぱり
分からなかったのですが…録画中継で見たところ、答えている間は顔つき
変わらなかったんですけど、降りた後はレイくんとハイタッチしたりして、
ニコニコでした!(隣の谷澤さんはもっと笑顔でしたけどね!)

ただ、その時、ゴール裏で、私は、「ながた!み!つ!る!」のコールが
できること…ヒーローへ対する賞賛として叫べることが、何より嬉しかったのです。

カップへキスをした(!)聡太さんは、試合後、野球場をランニングしてました。
同じく出場時間が90分でない近藤・谷澤コンビと一緒になったりもしつつ、
やはり彼が最初に出てきて、最後まで走ってました。前も書きましたが、
聡太さんが野球場を走っている姿は、リハビリを思い出させて好きじゃない、
でも、彼はあの頃よりは充実した時を手にいれ、もっと素晴らしい時間を
過ごすべく、今こうして頑張っている…朝から何も食べてなかったので、
7-11で仕入れた菓子を頬張りつつ、走る姿を眺めて、満たされた気分でした。

ナラさんのアナウンスがあるまですっかり忘れていたのですが、後座として
サテライトのダービーが組まれていたのです。今の私にとっては、サテは
トップより見るべき対象です(ぶっちゃけ、トップの試合が始まった時点では
Sさんへ永田さんしか焦点を合わせる対象がないのを嘆いていました)
けれど、ランニングしていた3人は出ません。ちょっぴり物足りなくも思いました。

一転して晴れた空の下、アップをするメンバーを見て、豪華だな…と思いました。
1年前、私の人生を狂わせた“サテライトチーム”は平均年齢17歳未満だったのに。

−−宇野沢−菅沼−−−
−−−−加藤−−−−−
−田ノ上−−−矢野哲−
−−永井−−小林−−
−石川−根引−小峯−
−−−−清水−−−−

注目ポイントは、もちろんツートップ。しかし主役は根引さんでした―左CKから
ヘッドで叩き込んだのはともかく、ものすごい勢いで右サイドを攻め上がり、
結局自分で蹴りこんでしまったのにはビックリ。この3バック、守備が一番うまいのは
石川ナオ(…)さんなんですけど。彼もいい予測センスしてると思います。あとは体。

小峯さんはとんでもないフィードが基本ですけど、一度、目が覚めるような
スルーパスを繰り出したんです。でも、宇野沢さんが絶好機はずして、おしゃか。
東京サポAさんに怒られました(ぐすっ)宇野沢さんはこれ以外にも3・4回は
決定機で枠へ飛ばせず、私も最後には唸る気力すら失いました。いや、宇野沢さんは
そんなFWじゃないはずなんですが…隣の菅沼さんと反射的に取るポジションが
重なりまくり(宇野沢さんはポストもしてたけど、やっぱり二人は同タイプで、
トップに並べるとマイナスに働く気がします)でした。菅沼さんも体が重そうで、
いつものキレはなく、二人は揃って水本さんに完全封鎖されました(泣)
さすがはユースヤクザの親玉Kさんが溺愛するだけはあります、水本さんは
ものすごくいいCBでした。CBマニアとして育てたいと思わずにいられない逸材。
まあ、GKとの1対1で相手へぶつけちゃうような人は、代表には呼ばれないでしょう…(涙目)

菅沼さんが少し下がり目のコンビ―レイソルユース時代の二人を私は知らないのです。

ボランチでは祐三さんがやはり卓越した1対1(うまい、堅実すぎ)を披露して
圧倒的にリード。彼はどこで何をやらせてもある程度計算できるのが強みです。
俊太さんは、昔はもっと長い(シャレじゃないですよ)ボールを蹴っていたように
思うのですが、何が持ち味か分からず、おどおどしているように映りました。
後半からは体調不良にもかかわらず多忙だった祐三さんに代わり、中井さん。
彼の持ち味は突破でなくパスだけど、でも…私はジェフの水野さんに見とれてました。
清商時代にサイドアタッカーだった印象が強いのですが、ユーティリティ。
前へ左へ右へ後ろへ、縦横無尽に駆け回るMF、そちらへ見惚れてしまうほどに。

薩川・下平・平山・広庭・落合・谷澤あたりが観戦していたそうですが、
ちゃんと確認してません。下平さんと平山智規さんは相変わらず仲良しだな、とは
感じましたけど。ポジション争いが激しくなった今、安息の定位置はありません。
熱く長く苦しく充実した…想い出に残るシーズンであることを切に希望します。


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